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FILE:20 僕の家に避難

「いったい誰だろう? 取り敢えず戸の真ん中についている穴で覗いて見ることにしよう」


 するとそこには上田さんと同じクラスの大田さんの姿が見えたのだ。


「大田さんがここに来るってどうしたんだろう?っか何故僕の家を知ってるんだろう? 」


 僕は、戸をゆっくりと開けてみると大田さんが何だか恥ずかしそうな表情をしていた。


「大田さん、どうしたのですか? てか何で僕の家を知ってるのかが分からないのですが」


「校長先生に聞いたら地図まで書いてくれたから分かったんです。先に入ってもいいか? ここじゃ話しにくいことだから」


「うん、良いですよ。上がってください」


 そして大田さんは、ゆっくりと上がっていくと上田さんがいることを知りいきなり質問をして来た。


「何で上田がここにいるんだよ! まさか彼氏彼女関係になって同居でもしてるのか? 」


 僕は、顔を赤くしながら事情を説明する。


「違いますよ!彼氏彼女関係なんかじゃありませんよ。ただ少し家庭の事情があって一時的に校長先生と相談した上で決まったことなんですよ」


「そうだったんだ。校長先生が認めたんなら仕方ないか」


「それで大田さんは、何故ここに来たのですか? 」



 すると恥ずかしそうにしながら小さな声で語り始める。


「そうだったな。実は、最近母親が体調が悪くて入院していて父親は、海外出張をしている都合で最近一人で過ごすことが多いのだけど、その時に下校時に後ろからストーカーされているのに気づいて逃げようとしたらスカートを捲られて下着が見えてしまい

 私が悲鳴をあげたら素早く逃げて言ったけど、たち悪いなって思って。これって正当な痴漢行為だぜ! だからと言ってそこで私が暴力をそいつにあげて私が逮捕されてもウザイって考えるとどうしたら良いのかって考えて同じ女性だから校長先生に聞いたら分かるかと思って校長室に行って昨日体育祭が終わってから行って聞いてみたらアドバイスしてくれたのは良かったのだけど、ここに一時的に避難するようにって言われたんだよ」


「校長先生のアドバイスで、ここに来られたんですね? 」



「そうだ。だけどあたいは、校長先生に意義申し立てをした。

『何で男性の家に行かないと行けないんですか? ますます危ないじゃないですか? 』

『私は、今のままの方が危険だと思うよ。たまには彼と過ごして男性嫌いを治してきた方が良いと思う。 それに彼と一緒なら何があっても大丈夫だから! 最終的に行くか行かないかは義務付ける権利はないからこれ以上は話さないが、地図は渡しておくから行きたくなったら行けば良いだろう』


 って校長先生がアドバイスしてくれて色々考えた結果ここに来たんだよ」



「そう言えば校長先生からメールが届いていたな。「もしかしたら今日一人の生徒が君の家に来るかもしれないので、在宅をお願い致します』って届いてたね」


 すると上田さんが大田さんにこう言った。


「餅田くんは、すごく優しくて楽しいから一緒に居て嫌なことは無いと思うよ。」


「そうなんだ。いつも餅田が変なことでもして被害にあっているのかって思ってたよ」


 僕は、大田さんに少しきつめにこう話す。


「変なこと言わないでくださいよ。 僕は、犯罪捜査刑事ですよ! 仮に興味をもったとしてもなにもしませんよ」


「そっか。まぁ、でも安全面は大丈夫そうだから今日から数日間ほどあたいをよろしく頼むな」


 僕は、少し笑いながらこう言った。


「良いですよ! だけどまさか大田さんが痴漢にあうことがあるのは、意外だなって思いましたね」


「それどういう意味だよ。あたいだってこう見えて一人の女ですから。そりゃこう言う事件も起きるでしょ? 本当に失礼なこと言うよ」


「ごめんなさい。僕が言い過ぎました」


「別に謝らなくて良いよ。あたいも女らしくないところもあるからね」


 僕は、痴漢が繰り返し起きないように対策法を頭の中で考えていた。


「しかしどうしたら大田さんのストーカー及び痴漢行為の被害に遭わずに済むかがポイントになるな」


 僕は、これから休みを返上する形で新たな事件に少しずつ挑もうとしているのである。

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