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FILE:15 僕が彼女に手当てを

「そうなんですか。てっきり変なことでもされるのかと勘違いしてしまうところでした」


 僕は少し顔を赤くしながらこう言った。


「何もしませんので大丈夫ですよ。校長先生!勘違いされたじゃないですか」


 電話で校長先生に話すと校長先生、はこう言った。


「後で私からも彼女に君は何も変なことは、していないからって伝えておくから大丈夫ですよ。でも意識が戻ってよかったです。それじゃバッテリーが無くなりそうなので、一旦切りますね」


「分かりました!校長先生ありがとうございました。失礼いたします」


 それから僕は、電話をゆっくりと切った。


 すると上田さんが彼女に話しかける。


「無事でよかったです。このままどうなるのか心配でした」


「心配してくれてありがとう。そう言えば二人に名前を言って無かったね。私は3年4組の朝日 香奈かなと言います」


「私は、2年1組の上田 真帆と言います。よろしくお願い致します」


「僕は、犯罪捜査刑事の餅田 将と言います。よろしくお願い致します」


 すると朝日さんは、僕にこう話しかけてきた。


「餅田くんの事は、知ってますよ。結構校内で噂になってますからね」


「そうなんですか。でも知っててもらえていてすごく嬉しいです」


 上田さんは、僕にこう言ってきた。


「私は、そろそろ体育祭の練習の続きを友達とする約束をしているので先に失礼させて頂いてもよろしいでしょうか? 」


「もちろん良いですよ! 教えてくださってありがとうございました」


 それから上田さんは、体育祭の練習を友達としに行った。


 保健室は僕と朝日さんと二人になってしまい少し気まずい状態になっていた。


「朝日さん、僕もそろそろ失礼しますね」


 すると朝日さんは、僕に小さな声でこう言った。


「まだ体調が良くないので、このまま少し居てくれませんか? 」


「僕は、構いませんが」


「ありがとうございます。もう少しお腹回りをマッサージしてくれて足の方もマッサージしてくれるとだいぶん良くなると思いますので」


「分かりました!僕で良かったら良いですよ。ただお腹のマッサージをするときは、服が捲れ過ぎないように抑えていてもらえませんか? 」

「それは餅田くんに任せます。だってこんなに優しく治療してもらったのは母親以外ではいませんので。それにブラはしてませんよ。ブラがあるとサイズがあっていないせいか胸回りがキツくなって運動しにくいからです」


 僕は、少し顔を赤くしながら言った。


「それはキツくなってもしておいた方がいいですし、抑えていてもらわないと見えたらどうするんですか? 」


「別にわざとじゃないなら良いと思ってるよ」


「そういう問題じゃないでしょ」


「お願いします。私はまだ蹴られた衝撃でお腹がまだ痛いので早めにマッサージをお願いします」


「分かりました!それなら今すぐしますので、動かないでくださいね」


 そして僕は、慎重に足のマッサージをしてからお腹のマッサージを続ける。


 朝日さんは、可愛い顔をしながら何故か少し喜んでいる。


「あざが酷いですが大丈夫ですか? 」


「私は、助けてくれたお陰で大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます」


「ちなみにいじめられた人は、分かりますか? 」


「知っていますが、相手はすぐに手を出してくる人ですよ。もし餅田くんに何かあったら困りますし」


「僕は、大丈夫ですよ。事件解決のためによろしくお願い致します」


 すると朝日さんは、小さな声で教えてくれた。


「実は同じクラスの下園 弓美ゆうみなんです。私の走りが遅すぎるためチームに迷惑をかけているんです。だからと言って一昨日は学校に行きたくなくなって翌日は、頑張って行ったら昨日休んでいたことについて責められたりして辛かったです」


「そうだったのですが、ですが酷すぎますよね。これはいち早く解決しなければ朝日さんが危なくなりますからね。でも任せてください」


「餅田くんありがとうございます。よろしくお願い致します」


 こうして朝日さんの状態が少し良くなってから僕は、事件解決のために証拠探しをさっそくするために職員室にまず向かっていく。


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