FILE:12 犯人
「そうだったんですか? 話してくださってありがとうございます」
「あまりにもあんたがうるさいから答えてあげただけだ。 勘違いするなよ」
それからチャイムがなり生徒は、キツそうな表情をしながら教室に戻っていく。
僕は、事件解決に向けて取り敢えず校長室に向かい校長先生にこう言った。
「すみません。実はいじめが発生していましてそれで先程していた小テストのプリントの中身を確認させて頂くことが出来れば犯人が分かるかもしれないんです」
「簡単に言いますと筆跡鑑定みたいな感じですね。 もし宜しければ私も同行しても良いですか? 私は生徒の字とか普段から見たりしてるんですよ」
「もちろん良いですよ。ですが何故普段からそうなされてるのですか? 」
すると校長先生は、言った。
「何か問題が起きたときに良いかなと思ったんです」
「そうだったんですか。それでは一緒に行きましょう」
それから僕たちは、一緒に職員室に向かい小テストが置いてあるテーブルを見つけ僕は、携帯に撮っておいた写真を広げながらまずは2年1組から一枚ずつ調べていく。
しかしなかなか写真と一致する用紙が出てこない。
「校長先生の方は、この写真と同じ字のものは出てきましたか? 」
「私もまだ出てこないね。 でもまだ残り5枚残っているから一緒に頑張りましょう」
「そうですね。根気よく頑張ることが大切ですよね」
そして僕は、諦めず探していると一番下つまり一岡最後に見つけた一岡 雛さんの字と照らし合わせると一致するものが出てきたので校長先生にみてもらうことにした。
「これどうですか? 一致するものがあると思ったのですが」
校長先生は、写真の字と照らし合わせてみると納得した表情をしながらこう言った。
「これは確かに一岡さんの字で間違えないですね」
「そうなんですか。 確か一岡さんって彼女の隣に確か座っていた気がするのですが校長先生どうですか 」
「一岡さんは、隣であってますよ。隣だからやりやすかったのだろうね。だけど本当に本校の校長として情けないなって思います」
「校長先生は、悪くないですのでお気になさらないでください。それでは僕は、次の休み時間になったら本人を呼び出してみますね」
「後は、申し訳ありませんが頼みますね」
そして休み時間になり僕は、一岡さんが教室から出てくるのをみて呼び出す。
「一岡さん、少し職員室まで宜しいでしょうか? 」
「私は、何も先生から叱られるような事はしてませんが、取り敢えず他の用事かも知れませんので取り敢えず分かりました」
それから一岡さんを職員室まで同行させた。
「あれ? 先生はいませんが」
「実は僕があなたに用件がありまして、単刀直入に伺いますが今日の朝に2年生の女子トイレの和式部屋の壁に酷いことを書きませんでしたか? 」
「いえ、私はなにもしてませんよ」
「そうですか。可笑しいですね。あなたの隣の机にも酷いことを小さな字で書かれていましたよね」
「同一人物じゃないかも知れませんし、私はなにもしてませんよ。もう良いですか? 」
「逃げようとしているところも怪しいですね。 本当に何もしていないなら普通に入れるはずですよ」
すると一岡さんは、いきなり僕の足をわざと強く足で踏んで逃げようとする。
僕は、すごく痛みを感じたが、追いかけていくが少し距離があったのでポケットに入れているボールを取り出して駆けでストレートをねじ伏せて背中に目掛けて投げると上手く当たり痛そうにしながら止まった。
「後ろから何をするんですか? いちいち警察でもないのに質問ばかりしてきてウザいな」
「僕の事をどう思っていただいても結構です。ですが校内及び校内の生徒が絡む場合は犯罪捜査刑事は、警察と同じです。ただ規模が校内中心か町全体かの違いです」
すると偉そうにキツそうな口調でこう聞いてきた。
「証拠はあるのか、ないのに言うなよな」
「証拠ならあります。まず机にあなたが書いた字とトイレに書いた字は、写真に保存しています。 これが写真です」
僕は、本人にその写真を見せながら話す。
「そして先程していた小テストのあなたの字と写真の両方の字が一致しました。ちなみに校長先生にも確認してもらいましたよ。もう逃げられませんよ」
すると一岡さんは、舌打ちをしながらこう言った。
「そうだよ。全部私がしたんだよ。 6月の時にあった一泊二日の旅行の時に私は旅行中に行われたちょっとした問題とかで私は。一問も答えられなかったのに、あの人は全て答えられていたんだ。それをみて私は。すごく羨ましかった反面、少しイラついていた。裏では人を乱暴にするときがあったりするのに勉強は優秀で高い評価を得られてるなんて納得が行かないと思う気持ちが強くなった。だから私は、弱点を見つけてやろって思った」




