5無理矢理
僕は、運が悪いことがわかった。そして高校生活は何も考えない生活をしようと決めた。その理由は3時間前にある。
3時間前☆
「はい、えー学級委員を決めまーす」
先生が言う。
「なんか、自分がやるよーっていう人とか、この人、やったようが良いよーという意見がある人は手を挙げてー」
まあ、僕には関係ないと思っていたら…
「はいはーい!市村がやったほうが良いと思いまーす」
坂口が言う。他の奴らも
「たしかにー」
とか言っている。
「と言うことで市村くんで決定でいいですかー」
「はーい」
えー?僕の拒否権はー?
そして、僕の拒否権なしに、僕が学級委員長になりましたとさ。めでたしめでたし。僕の運は無い。今年のおみくじ小吉だったのに。もう嫌だー
入学式からやり直したいーダレカタスケテー
「拓人くん、学級委員長就任おめでとう!」
七瀬くんが言う。
「『おめでとう!』じゃないです。嫌すぎるんですけど?じゃあ七瀬くん代わってくれません?」
「いや無理」
七瀬くんは、あっさり断る。ひどい。クラス全員僕の敵。もうやりたく無いー何すればいいのー…ん?何すればいいかわからないなら、何もしなくていいってこと?ならいいか。そんなこと思っていたら、
「市村くん、委員会決めの、司会やってくださーい」
って、先生が言ってきた。面倒くさい。
「面倒くさいなぁ。やりたく無いです」
「拓人くんはめんどくさがり屋だね」
うるさいなあ。全然僕の気持ち考えてくれない。
「七瀬くんはいいですよねー呑気で」
「ひどくない?」
七瀬くんは、食い気味に否定してくる。
「っていうか、何時になったら拓人くんは俺のことを下の名前で呼んでくれるんだ?」
「え?」
いきなりの言葉にびっくりする。
「…じゃあなんて呼べは良いんですか?」
「うーん…海とか?あだ名でもいいよ」
「じゃあ。海くんで」
なぜか下の名前で呼ぶことになった。