異世界戦争26
「とりあえず、魔王教にまとまるのは良いとして」
「できればこちらにもメリットが欲しいよな」
(建物の立て直しを希望したいです)
「立て直し?」
「確かに死者は少なかったですけど、建物は大分壊れましたからね」
(そうですね。ついでに向こうの建築技術を盗みたいというのもあります)
こっちの世界では建築を魔法で行うのでたいして建築が発展してないんですよね。
逆に移動方法などは発展してるんですけど。
「じゃあ、そういう事で。後は使者を待つだけだな」
「う~い。お疲れぇ~」
「お疲れ。そういえばさぁ、、、」
ザワザワザワ。
使者が来るまで雑談は続きましたとさ。
ゴゴゴゴゴゴッ。
空間が震える。
そして亀裂が入る。
「っ!」
ぬっ。
亀裂から人が出てきました。
「こんにちは」
「こ、こんにちは?」
「はじめまして。私、使者として参った○○という者です。どうぞよろしく」
相変わらず異世界の人の名前は分かりませんね。
「ご、ご丁寧にどうも。私は恐怖の魔王といいます。宜しくお願いします」
恐怖が敬語を使ってると変な感じがします。
全くと言って良いほど似合いません。
「それではご返事をお聞かせ願いたく」
「は、はい。魔王教にまとまることを承諾します」
「なるほど。こちらも受け入れて頂いて嬉しい限りです」
「そ、それでですね。受け入れる代わりにと言ってはなんなのですが、、、」
「何かこちらに頼みごとがあるのですね?先に頼みごとをしたのはこちらですし、簡単な事ならやりますよ」
「そ、そうですか。ありがとうございます!実は建物の再建にご協力いただきたくて」
「はい。お受けいたしましょう」
使者が返って1時間後くらい。
「す、すげぇ!」
「俺たちの家がもう直ってる!!」
異世界からの機械が送られてきて、ほとんどの建物がすでに修復していました。
「驚くべき速さだな」
「そうですね。こちらの世界でも取り入れたい限りです」
「、、、しかし、修復してくれたのはありがたいんだが」
「、、、そうですね。あのよく分からない建物はなんなんですかね?」
修復されたついでによく分からない建物が大量に立っていました。
あの建物に近い建物は前世の世界で見た事がありますけど。
確か、
コンビニとかいう名前だった気がします。