異世界戦争20
1.
2.
ここは勇者教。
兵士も勇者も他の勢力の加勢に行っており、戦える人間はおらず。
一般市民のみが残っていました。
そこに兵士ですら太刀打ちできないものが現れたわけですから、
「うわああああぁぁぁ!!!」
「勇者様ぁ!勇者様はどちらにぃ!?」
「逃げるぞぞ!」
大混乱になっていました。
ここは魔王教。
残っていた戦える者は、
魔王2人、憤怒の部下数名、
そして、
恐怖の魔王のメイドなのになぜか強い人。だけでした。
勇者教や、世界樹教よりは数段ましではありますが、それでもなかなか辛い状況でした。
「くそぉっ!」
「敵が多すぎる!!」
「他の所に行った連中はまだ戻って来んのか!?」
勿論、そんな事は勇者教の兵士たちも予想できたわけで、
「すまん!俺達は一旦勇者教に戻る!!」
「俺たちの所が終わったらすぐに戻ってくるから!」
そうして帰ってきた勇兵士たち。
その兵士たちの目の前に広がっていた光景は、
「「「あれ?」」」
余談ではありますが、世界樹教の兵士たちは戻らなかったようでした。
世界樹がだいたいどうにかするから、自分たちは必要ない。
という理由らしいです。
それが世界樹に許されるかどうかは別の話ではありますけども。
兵士たちが戻ってくる前、
魔王教では、
「たまには本気出すか!『憤怒』!」
ドカァァン!!!!
「ほう?では、我も負けてられんな。『暴食』!」
ズガガガガッ!!!!
という風に、魔王たちが本気を出したためすぐに終わったそうです。
今回は憤怒はワームに呑まれなかったようですが。
「おい!A!そこ危ないぞ!!」
「え?、、、うわあああぁぁぁ!!!」
その代わりに誰かが飲まれたとか飲まれんかったとか。
勇者教では、
「グオオオオオオォォォ!!!」
「おい!あの肉壁また動き出したぞ!?」
「あれは勇者様が倒したんじゃなかったのかよ!?」
前回仕留めたはずの肉壁がまた動き出していました。
グシャッ!グシャッ!!
ついでに他の敵を巻き込んでさらに大きくなっていたようです。