呪教大戦38
誤感祭。
「ちぃっ。本当に知らねぇみたいだなぁ。まぁ、それは許してやろぉ」
許して頂ける?
なんとお優しい。
そのお優しいままお帰り下さい。
「だがぁ。お前はぁ、俺様たちの女神のぉ聖女ちゃんを殺しやがったぁ!!」
ああぁ~。
聖女ちゃんの信者か~。
凄い殺しにくい。
「おらぁ!」
ドゴンッ!
「オラオラァ!!」
スッ。スッ。
回避に専念。
隙を見て殺さない程度の魔法でも使おうかな。
「くそぉっ!当たらねぇ!!」
「おい。勇者?何をしているんだ?」
あ!
暴食が来た。
丁度良い所に。
「魔王。こいつ頼めるか?聖女の信者みたいなんだよ」
「聖女?なるほど。代わってやろう」
選手交代。
「おいぃ!魔王ぅ!俺様が狙ってるのはぁ勇者だけだぁ。お前と戦うつもりはないぃ」
「ふむ。確かに聖女の信者だな」
関係ない人は殺さない。
まさに聖女ちゃんが言いそうな事。
「魔王。じゃあ。頼んだぞ」
「ああ。任された」
私はついに本陣切込みです。
「うおおおおぉぉぉぉ!!!」
猪突猛進勇者君。
つまり私が走ってる。以上。
「勇者に続けぇ!!」
「「「「うおおおおぉぉぉぉ!!!」」」」
大量の兵が勇者教本部の前に陣取る兵士に向かって突進する。
「迎え撃てぇ!」
「奴らは訓練もされてない雑魚だ!恐れるなぁ!!」
「「「うおおぉぉぉ!!!」」」
声の大きさが全然違う。
数だけならこっちの方が圧倒的に有利ですね。
戦は数といいますし、これは勝ちなのではないでしょうか?
フラグっぽい事言ってますけど、
この数が負けたとしてもまだ他の勢力の軍があるので失敗する事はないはずです。
カキンカキンッ。
「勇者を殺せぇ!!」