呪教大戦8
夏休み企画5日目。
「魔王教ですか。なら、あなたの処分は我の役目ではないんですがね」
処分!
もうちょっと言い方ってものがあるじゃないですか。
「戦うつもりがないなら大人しく殺されてくれてもかまわないんですよ」
「はっ。それはあり得ないですな。我にはまだ大義が残されているのですから」
殺されてくれないみたい。
「悲しい。悲しいです。こんな事に無駄な時間を使いたくなかった」
私は残念がるように首を振り、
〈ダークボム〉
呪教教徒に魔法を放つ。
ドォオオオン!
「ぐはっ!、、、流石は魔族。魔法が強力ですね!」
「呪教徒!大丈夫か!?」
呪教の人に盾の人が駆け寄る。
速攻で友情が芽生えるなんて素晴らしい世界ですね。
薄い本が厚くなりやすそうな世界です。
「問題ありませんぞ。無理に戦う必要はありません。急いで逃げますぞ」
逃げるつもりみたいですね。
「私が逃がすとでも?」
〈マジックアンチエリア〉
「ぬおっ!気をつけろ!魔法を使えなくされたぞ!」
「転移を潰されましたか!煩わしい!」
やった私が言うのもなんですが、大分面倒臭い戦い方してますね。
「なあ。待ってくれよ!」
盾の人が私に向かって叫ぶ。
「お前もおかしいとは思わないのか?魔王みたいな暴力にしか能が無い奴が上に立ち続けてるんだぞ。おかしいだろ!もっと有能な人材が上に立つべきなんだよ!」
盾の人まで洗脳を使ってきた!
やりおるな呪教!
「どこに居るのかと思えば。こんな所で何をしてるんだ?」
誰かに話しかけられる。
「誰だ!」
盾の人が応える。
おそらくあなたに話しかけたわけでは無いと思うんですけど。
「あなたこそ勇者との話は終わったんですか?魔王様」
「「「「・・・」」」」
「「「、、、ま、魔王ぅ!?」」」