新人の洗礼4
コツコツ。
青髪さんが近づいてくる。
ダダダダッ!
くっ。
当たらないなぁ。
カツカツカツ。
距離がどんどん詰まっていく。
何か。何か手段が無いの?
考えろ。考えるんだ私!
コツコツコツ。
あ。そうだ!
コツ!
「これで終わりです」
結界!
カキンッ!
「ほぅ?」
忘れてた~。
マジックアンチエリアとかいう魔法が使えなくなるのを使ってた人(というか魔族)を倒したからもう魔法使えるようになってたんだよね。
直前で魔法の存在を思い出せてよかったよ。
「くっ。結界か。これは勝てないな」
「諦めて下さい。〈ダークボール〉!」
「ぐふっ!」
相手側全滅。
私の完全勝利です。
皆気絶しちゃってて暇なので、銃で荒らしちゃった部屋を修復しています。
「うっ」
「あれ?」
「私たちは何を?」
倒されて気絶してた人たちが起き起きてきました。
「結局勝負はどうなったんだ?」
それはもちろん、
「この新人が勝ちましたよ」
先に言われた。
「なっ。お前、負けたのか?」
「嘘だろ。100年序列1位のAが負けるなんて」
A?
もしかして名前から考察するに恐怖の部下の1番強い人?
魔王たちが帰ってきた。
「お前らもしかして、また序列決めやったのか?」
「はい。その通りでございます」
「え~と。じゃあ雑用係が変わるのか。恐怖の新人に頼むのも気が引けるな。仕方ない頼んだぞ」
私に書類を手渡してくる。
「はい。これお願いします」
それを前1位の人に渡す。
「くっ。分かりました」
「えっ。もしかしてお前。、、、嫌、でもそんな事」
年下の上司。
気まずい。