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聖獣殺し  作者: 後菊院
1/4

問題篇(1) 裏庭にて

こちらのサイトでは初投稿になります。



    主な登場人物


オラフの子、クラクのミルトレード——魔法使い(語り部)


炎剣のベルムント——————————騎士


カレン———————————————僧侶


デフ————————————————隠居人


ヒルダ———————————————盗賊


ハンス———————————————庭師





    問題篇 裏庭にて



 「おおよそだいたいの物語って、実は同じ話なんすよ」

 庭師は言った。

 彼は私に背中を向けたまま、目の前の枝葉を細かく鋤いていく。さっきからずっと陽だまりの中にいるので、彼の背中には汗が滲んでいた。

 うちの屋敷で雇っている三人の庭師のうちの一人、ハンス。

 三人のうちでは一番年下で、若者と呼んで差し支えない見た目をしている。ここに雇われたのはほんの三年前で、庭師のなかでも一番の新入りだ。

「どこが切り取られててどんな枝葉がついてるかが問題なんです。おおよその筋が何から何まで全部同じでも、出来事の順番を多少いじって、細部を変えられちまえば別物になるんで」

「そんなので別物になるの?」

 思いついた疑問を口にする。いや、そもそも「すべての物語は同じ」っていうのもあんまりしっくり来ない話なんだけど。

「なりますよ」

 庭師の帽子が揺れる。わずかにこっちを向いたらしい。

「何かが一つ変わるだけでも、物語は全く違う顔になります。本当は全部同じなんすけどね。不思議なもんです」

「なんかよくわからないなぁ。例えとか出してみてよ」

「例えですか。そうですねえ……」

 庭師は少しの間手を止める。後ろ向きに立っている上に帽子をかぶっているので、どこを見ているのかなんて私にはわからないけど、うむむと中空を睨んでいるような気がした。

「一足の靴があるとします。それはとある美女の忘れ物で、その美女しか履くことができません。国じゅうの女がその靴を履いてみようと試しますが、誰も履けませんでした。ですが最後に貧しい身なりの女が出てきて靴を履きます。その女が美女であったことがわかり、美女は王子と結婚します」

「『灰猫』ね」

 よく知っている昔話だ。私はあんまりときめかなかったけれど、小さな頃によく聞かされた。

「一振りの剣があるとします。それは石に突き刺さっていて、とある英雄にしか引き抜くことができません。国じゅうの男がその剣を抜いてみようと試しますが、誰も抜けませんでした。ですが最後に貧しい身なりの男が出てきて剣を抜きます。その男が英雄であったことがわかり、男は王になります」

「……ふうん」

 どこかで聞いたことのある伝説だった。北の方の街に出向いた時だったか? 確かにそうやって比較してみると、似ている話の気もする。

「完全に独立した物語ってのはまず存在しないんすよ。物語はそれこそ星の数ほどありますが、骨組みにしてしまうと案外似通うもんです」

 彼はこれといって特別なことでもなさそうに言ってのける。それを聞いていて、私はどうも心の中がざわめいた。彼の持論にはとてもじゃないが賛同できない。物語は全部同じ? はは、そんなわけないだろう。

「それじゃつまんないじゃん」

 率直な感想。同じ物語を何度も聞かされたら退屈になるに決まってるじゃないか。

 庭師はこちらを振り返ることなく「つまんなくなんかないっすよ」と言った。

「骨や幹が同じでも、周りについてる肉や枝葉は全然違いますし、部品の数も違います。骨の組み合わせ方次第でバリエーションもけっこう作れますから」

「でも、それじゃ既視感だらけになるでしょ」

「既視感そのものは物語をつまんなくさせませんよ。むしろ見たことのない物を目の前に出された時の方が人は困惑します。新しいことをやるのが難しいってのはそこなんすよね。新しいものを生み出すこと自体は簡単なんすけど、それを周りが受け入れるかどうかが問題でして。ああもちろん、幹ではなくて枝葉は常に新しいものをつける必要がありますけど。でないと枯れます」

「……」

 でも納得できない。その理屈には何かが足りないような気がするのだ。あるいは何かが決定的に間違っている。そんな予感がする。私は彼の理屈の穴を探す——だけど、私の考えがまとまるより早く庭師が新たな例えを挙げて、説をさらに補強してしまう。

「枝葉としての具体例は——たとえば『偽の主人公』という役割があります。彼らはいろんな物語に登場しますが、構造的には同じ働きをしていて、本質的に同一の存在です。意地悪な姉やお調子者の兄、隣のケチな爺なんかが代表的っすね。基本的に主人公になりすまして報酬を掠め取ろうとする小悪党としてしか描かれない彼らっすけど、語り手がうまいと彼らも魅力的になるんすねぇ。憎たらしくも可愛げのある奴になるっつーか。優れた物語の語り手やら作り手は、根幹をしっかり据えるのは当然として、細部にわたる枝葉の付け方や削り方もうまいんです。その点、庭師にも通じる部分がありますね」

 そう言ったのち、気取ったように笑う庭師を見て、私の中にほのかな苛立ちの感情が生まれる。

「……なんかむかつくね」

「おっと、そうっすか? じゃあこの話はもう止めましょう。お嬢の機嫌を損ねるのはまずい。身に災難が降りかかりますんで」

 身も蓋もないことを言った庭師は、「そう言えばお嬢、ここのところ屋敷を留守にしていたようですが、一体どこへ行っていたんですか?」と訊いてくる。

「え? 知らなかったの?」

 屋敷の中にいるのだから、その程度の情報は耳に入っていると思っていたのだが。

「俺ぁ噂に疎くて。なんかどっか遠くに行ってたってのは聞いてますけどね」

「ふうん……。私はタシューギの街に行ってたんだよ。タシューギは知ってる?」

「タシューギっつーと巡礼の終着点っすか。巡礼に行ってらしたんですか?」

「ああ……うん。そんなとこ」

 本当のことを言おうかどうか迷う。これは極秘事項で、本来だったら屋敷の庭師になんか教えてはならない秘密だ。だけどハンスになら教えてもいいんじゃないかと、心の中のどこかから声がする。ハンスは軽薄なようでいて実際のところは口が堅い。彼なら大丈夫なんじゃないかと私の口の戸が緩む——いや、本当はそんな理由は後付けで、この時の私は自分が体験した奇妙な出来事を誰かに喋りたくてたまらなかったのだ。それにハンスはとても頭が良い。庭師なんて儲からない職になぜか身を窶しているけれど、実はものすごい切れ者なのだということを私は知っている。彼ならこの謎を解いてくれるのではないか? 少しばかり都合の良い期待を抱いたまま、私は右を見て左を見て、周りにハンス以外の誰もいないことを確認すると、意を決して切り出した。

「地下迷宮の最深部に潜ってきたんだよ」

 落ち葉を掃く作業に移っていたハンスの手が一瞬止まる。「へえ」と一言声をあげた。「あそこは入って良いとこなんでしたっけ?」

「いや。一般公開されてるのは入り口のとこすぐだけ。そこから先は危険だから、立ち入り禁止になってる」

「じゃあお嬢は特別に許可を得て入ったんすね。いやあ羨ましいなあ、大商人の娘、クラクの令嬢ミルトレードともなると、色々融通が利くんすねえ」

「融通なんか利くわけないでしょ。なんてったって聖域だし」

「おや、そうなんすか。でも実際に入ってきたんすよね。まさか無断で潜ったわけじゃあるまいし」

「そのまさかで正解。私たちは無断で潜ったんだよ」

「……へえ。そりゃまた危ない橋を渡りましたね」

 ハンスの声音が少し下がる。「なんでそんなことしたんすか——って、訊いて大丈夫なんすかね」

「あんまり大丈夫じゃないから他の人には黙っててよ。ハンスを信用して打ち明けてんだから」

「そんな簡単に信用しないでもらいたいっすね。やばい情報仕入れても良いことないですから」

「そう言わずに聞いてってば。お願いだから」

「……まあ、じゃあ最後まで聞きましょう。どうせ無断で侵入したって話は知っちまったんだから」

 ハンスはそう言うと、いったん箒を置いて私の座っているベンチに歩いてくる。私の隣に座ると、ベンチの下からおもむろに酒瓶とコップを取り出した。

「あ、また昼からお酒飲んでる」

「かてぇこと言わないでくださいよ。お嬢の頼みを聞いてあげるんだから」そう言いながら、ハンスはコップに赤黒い液体を注いでいく。

「まー……いいけどさ……? 酔っぱらって何もわかんなくなっちゃわないでよ」

「大丈夫っすよ。俺ぁ酒には強いんで」ハンスはぐっとコップを仰いだ。

 なんだかあんまり真面目に話を聞く姿勢ではなさそうだが、仕方ない。私は大袈裟にため息をついた後、「ここを出発したのは二週間前。お供についてきたのはベルとカレン」と語り始めた。

「炎剣のベルムントっすか。あの人がいるなら百人力っすね」

 ベルのやつが「炎剣」なんて仰々しい異名で呼ばれると私は心がもぞもぞする。こそばゆいというかなんというか……私にとっては、あいつはいまだに裏町のガキ大将なのだ。

 まあ、強いのは認める。あいつの実力が評判通りだってことは今回の旅でよくわかった。

「カレンというのはどちら様で?」

「知らない? 副業で用心棒やってる人なんだけど。この屋敷にも何回か来てくれてるよ」

「用心棒……ああ、あの剃髪した方っすか」

「そうそう」

 カレンは異教徒で、宗教上の理由がどうとかで髪を全部剃っているのが特徴だ。絶世の美人で、凛とした佇まいをしている。長杖を使う武芸の腕前はかなりのもので、かなり昔からこの街——クラクの街を拠点に用心棒稼業をしている。クラク商人の間じゃかなり名の通った手練れだ。五年ぐらい前、私が遠出した時に護衛についてもらったことがったのだが、彼女とはその時以来関係が続いている。

「旅のお供はベルムントさんとカレンさんだけ……武闘派が二人っすか。荒ごとが起こると予想してたんすね」

「うん」

「そういやまだそもそもの理由を聞いてなかった。お嬢はどうして地下迷宮に潜ったんすか?」

「聖獣の肝を持ち帰るため」

「へえ……。聖獣の肝ですか。どうしてですかね? 薬にでも使うんすか?」

 察しが良い。私は頷いた。

 聖獣の肝を使って、私は気つけ薬を作りたかったのだ。気つけ薬なんて他の何ででも代用できそうだけど、「百年眠り」に罹った人間はちょっとやそっとのことではまず起きない。

 私は百年の眠りについた兄を救いたかったのだ。

「兄貴が百年眠りにかかったことは、ハンスでも知ってるでしょ?」

「そりゃさすがに」

 ハンスは重そうにうなずく。二ヶ月ほど前のことだ。私の兄——マクザールが百年眠りという奇病にかかったことは、屋敷の中だけに止まらず、クラク中を席巻した大ニュースになった。

「若旦那はうちの商会の頭取どころか、クラクの次期市長最有力候補ですからねぇ」

 クラクの街は商人の街であり、橙染めの海と呼ばれる海域一帯の緩やかな商業ネットワーク、「東日のハンザ」を纏める街でもある。都市としての影響力は王都ノイサメルをも凌ぐほど。私の家はそんなクラクの街でも一番大きくて力がある商家で(うちの父は市長を務めたこともある)、兄貴はそんな商家の跡取りなのだ。

 家がすごいだけで本人の実力は大したことないんじゃないのって思われるかもしれないけど、兄貴は違う。兄貴は勉強好きで好奇心旺盛で、明るくて元気な性格を持ち合わせた好人物だ。誰と会ってもすぐ打ち解けるあの人柄は商売でも確実にプラスに働く。行き当たりばったりで行動していそうだけど準備は常に怠らず、難しい取引でも確実に良い結果を持ち帰る。良い結果というのは、取引相手にとっても満足できる結果なのだからもう何も言うことがない。一方で貧しい人たちへの支援なんかも教会と連携して取り組んでいたりして、クラクの市民や周りの村々の人たちからの人望も厚い。軽快で真摯、大きな野望を抱きながらも周囲への配慮を怠らない……カリスマ性のある、指導者になるべくして生まれてきた人間。

 そんな自慢の兄貴は今、自室のベッドで二ヶ月ずっと眠りに着いている。

 西方の商会との取引のための船旅から帰って来るやいなや、兄貴はその場に倒れ伏した。その時の様子は私も見ている。寸前まで元気だったのに——私にも「おうミリィ、元気だったか!?」なんて声をかけていたのに、兄貴は転がるように玄関先でぶっ倒れたのだ。

 みんな驚いたけど、兄貴がただ寝ているだけだということがわかった後は、長旅の疲れが溜まっていたんだろうということで落ち着いた。「こんなとこで爆睡とは、うちの息子は豪傑だな」なんて父が苦笑した。

 その日はとりあえず兄貴をみんなで部屋まで運び、ベッドに寝かせてやった。明日には起きるだろうと思っていたのだけれど、兄貴は次の日も、その次の日も眠ったままだった。さすがにおかしいと思い、母が屋敷に僧医を呼び寄せた。診断結果は「百年眠り」。眠ったままずっと起きなくなってしまう奇病だ。罹患者の数がとても少なく、原因は不明で治療法も不明。兄貴を診た僧医も「実例は初めてみた」とのことだった。

「百年眠りに囚われた者は、まず死ぬまで目を覚まさない」

 僧医は重い口でそう告げた。

 百年眠りの症例は過去五十件ほど把握されているらしいのだけれど、ほぼ全ての罹患者が目を覚まさず死んでしまっているとか。唯一眠りから覚めたのは三百年以上前の症例だけど、嘘か本当かもわからない、伝道師の紀行文と王室の宰相の日記の記録によるものだという。「当時の王女が十数年もの間眠ってしまったが、やがて症状から回復した」というような記録で、信憑性は低いけど、まったく別の人物が書いた二つの文献であるのにもかかわらず年代が同じであること、宰相の勤務していた王家の宮廷が、紀行文を書いた伝道師が当時滞在していたと予測される地域に建っていたことなどから、辛うじて史実ではないかと認識されている。

 王女が眠りから目覚めた理由について、宰相の日記では「隣国の王子が持ってきた竜の肝を与えた結果、王女は目覚めた」とあり、紀行文の方では「隣国の王子の到来が何か関係しているようだ」とある。というわけで竜の肝が(半ば伝説的な)百年眠りの特効薬ということなのだけれど、そう言われても困ってしまう。

 竜はどこにいるのだろう?

 竜の伝説は色々知っている。やれどこかの英雄が竜を仕留めただとか、やれどこかの聖人が竜を鎮めたとか。お伽話に竜は頻繁に出て来るけど、でも実物を見たことはない。竜がどこにいるのか、私たちは知らなかった。だから父は商人仲間を通じて竜に関する情報を色々集めた。

 橙染めの海の外、大暗海の果てで、嵐の夜に船乗りが竜を見たという話、遥か南の深い森の中に棲んでいるという話、東の山脈の向こうに住む竜にまたがる戦士たちの話、北から来る魔王の軍勢の中に竜がいるという話——色々情報は得られたけれど、どれも噂程度。それでも父は人を各地に送り、竜の肝を探させた。

「兄貴はみんなに慕われてたから、竜探しに協力してくれる人はいっぱいいたけど、まだ成果は届いていない」

「竜探しに行った連中がいるってのも聞いていますよ。大暗海に行った者たちがこの前帰ってきましたよね。嵐の日に無理やり船を出して、ひどい目にあったとか。幸い死者は出なかったらしいですがね」

「うん……」

 東の山脈の向こうに行った人と、南の森に行った一団はまだ帰ってきていない。北の街ノイズに行った人は戻って来たけど、彼も竜の肝を持って帰って来ることはできなかった。他の者たちにしても望みは薄い。

「お嬢の旅もその一環だったんすね?」

「うん」

 あれこれ考えている中で、私は「タシューギの聖獣」も竜なのではないかと思いついたのだ。

 思い出されたのは聖人ガンゴルフとタシューギの聖獣が描かれた絵。王都ノイサメルの大聖堂の隅っこに慎ましく飾られているその絵では、タシューギの聖獣は羽の生えた蛇か蜥蜴のような姿をしていた。みようによっては竜と呼べなくもないんじゃないだろうか。タシューギの聖獣が竜だとすれば、その肝は兄貴の目を覚ますのに使えるかもしれない。確証なんてないけれど、実際の聖獣の姿を見に行く価値はあると思った。

 聖獣はタシューギの地下迷宮の最深部にいるという。だから私は地下深くへ潜入したのだ。

「で、聖獣に手を出したと……。お嬢もなかなか大胆なことをしますね。聖遺物の盗掘とはわけがちがいますよ」

「別に、特別信心深い方でもないからさ。緊急事態になったら聖獣も殺すよ」

「……へえ、そうなんですか」

 ハンスは意外そうな目を私に向ける。「そんな意外?」と私が訊くと、ハンスはバツが悪そうに帽子をとって頭を掻いた。

「いえ、てっきり俺ぁ、お嬢と若旦那はそんなに仲良くないと思ってましてね」

「……まあ、べったりつくような兄妹じゃないけどさ。それでも……何というか……兄貴だし」

 うわ、自分で言ってて恥ずかしくなってきた。

 そりゃあまあ、完璧超人の兄貴に対して劣等感を抱いてないと言えば嘘になる。私は勉強も遊びも十人並みだ。兄貴のような豪胆さはないし、兄貴のような緻密さもない。出来損ないだとは思っていないけれど、兄貴ほどの大人物にはなれないと自分でも思ってる。

 けどそれだけだ。兄貴は兄貴で私は私。違うのは当然で、差がつくのも当然。兄貴を妬ましいと思ったことはあるけれど、本気で嫌いになったことは……子供の頃、私の部屋の片隅にカマキリの卵を置いて行った時ぐらいのものだ。ある日目が覚めたら卵が孵っていて、部屋がとんでもないことになっていた。あの時の惨状は今でも鮮明に覚えている。兄貴とは一週間口を聞いてやらなかった。

「なるほど。兄妹愛があって良いっすね」

「ありがと……。でも愛だけじゃ兄貴は救えなかったんだよ」

「失敗したんすか。んー、まあやはり聖獣を仕留めるのは至難の技でしょうからねえ」

「いや……」

「ん? 違うんすか?」

 私が微妙な顔をしているのを見て、ハンスは首を傾げた。まあ誰だって意外に思うだろう。だって、当の私がまだ何が起きたのか理解しきれていないのだから。

「そこが不思議なとこでさ……。聖獣は死んでたんだよ。私たちが最深部に入る直前、聖獣は誰かに殺されたんだ」

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