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僕と彼の異世界征服活動記  作者: らる鳥


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 後で冷静になって振り返ると、自分は何を口走ってしまったんだろうと後悔する事ってないだろうか?

 僕はある。

 つい先日のアレがそうだ。


 けれどもその甲斐あってか、ミルクトセイラ国は正式に秘密結社スコルに対して降伏し、その支配を受け入れるとの宣言が行われた。

 何でもアタイラ侯爵が熱心に動いて、降伏を一気に現実の物としたらしい。


 なので僕は、今度はミルクトセイラ国の王の前で、もう一度神様ごっこをする羽目になる。

 まぁ仕方のない話なのだけれど、あまり思い出したくもない。

 ただそれにより秘密結社スコルはミルクトセイラ国に対して完全に上位から君臨する事となり、命じた政策も速やかに実行される運びになった。

 即ち聖神教の禁教や、奴隷の段階的な解放等だ。


 聖神教の禁教は当然として、奴隷の解放を段階的にした理由は、いきなり解放されても仕事のない奴隷達がそのままスラムの住人になるだけだから。

 まずは食糧事情と雇用を増やし、その上で奴隷を解放して生活を安定させるのが無難だろう。

 そして早期に奴隷から解放されるのは、今後解放される奴隷達の立場を代弁する役割の、選ばれた亜人達だった。

 例えば元族長だったり、知識を蓄え判断力が高かったりと理由はあるが、一定の基準をクリアした亜人を選んでる。


 またミルクトセイラ国が冬の間に降伏を決めてくれたのは、時期が良い。

 春から作付けする麦や野菜を、スコルで用意した生産性の良い品種にしてしまえる。

 秋になり、大量の収穫と言う大きな利を目にすれば、素直に従おうとしない者達も態度を翻す。

 そうなれば一気にこの国の状況を塗り替えられるだろう。


 一々口頭で教える手間を省く為にも識字率を上げ、教本に学ばせる。

 そうなると必要なのは紙の大量生産と印刷か。

 そこにも雇用が生まれるから、一石二鳥だ。


 しかしミルクトセイラ国を落とした事で、新たな敵が発生する。

 ミルクトセイラ国の支配体制の変化を良しとしない、近隣諸国、特にルードリム聖教国とフォウン帝国の二大国だ。

 ルードリム聖教国は聖神教の総本山でもあるから、それを禁教としたミルクトセイラ国を見逃す筈はない。

 両国は国境を接しないが、ルードリム聖教国は間にある小国群にも兵の動員を要請し、収穫後に軍を興して攻めてくる予定だった。


 もう一つの大国、フォウン帝国もルードリム聖教国の動きに呼応し、南下して来るだろう。

 フォウン帝国とミルクトセイラ国の間にはロゴス山があり、僕等以外の通行は不可能だ。

 故にフォウン帝国が攻めて来るのは、ロゴス山の隣にある大きな湖、マナウ湖を船で攻めて来る事になる。

 報告では、フォウン帝国は今急ピッチで新型の湖上用軍船を建造しているらしい。



 まぁでも、その辺りは今は別に気にしても仕方なかった。

 僕が手出しせずとも、カラミティ・クィーン、金森博士、アキの三人がミルクトセイラ国を支配する基礎固めは進めてる。

 寧ろ僕が口や手を出しても、彼等の邪魔にしかならないだろう。

 一応文官としても働ける非戦闘用怪人の作成許可を求められたので、そちらにはGoサインを出しておいた。

 書類作業用や医療用等、ゲームだった秘密基地をつくろうの頃には存在しなかった類の怪人が、どうやらもう直ぐ見れそうだ。

 少し、否、かなり楽しみである。


 他には、国内の町や村々を回って、僕の力を民に見せても欲しいんだとか。

 何でも聖神教と言う宗教を失って不安がる民衆を、大きく強い力を、奇跡の様に見せる事で取り込むらしい。


 攻めてくる国々に関しては、それこそ来てから考えれば良い話だ。

 そもそもホオジロ男や機人グラールが張り切ってるから、僕が出る幕もなさそうだった。

 それに防衛戦では、ある程度はミルクトセイラ国の軍にも出番を与えなければならない。

 僕が動いて蹴散らした方が手っ取り早くても、彼等は自らで存在価値を示す必要がある。


 実の所、他国がわざわざ攻めて来てくれるのは有り難い事なのだ。

 配下に活躍の場を与え、手に入れたミルクトセイラ国に外敵を意識させて纏まりを生む。

 更には戦勝によって僕等の支配を是とする気運すら生まれるだろう。

 ついでに兵を失った小国は、威圧的に交渉して併合を行う事になる。

 一石二鳥どころか、三鳥、四鳥も得られるのが、秋以降に起きるであろう戦争だった。


 だからまぁ、その辺りは今は気にせず、僕は僕の為すべき事をやろうと思う

 まずは、そう、国を征服した事で得られた大量のポイントを使い、基地を更に拡張して、手柄の大きかったシノビオウルを上級怪人へと改修するのだ。


 国の征服で得られたポイントは、百万ポイント。

 これはゲームであった秘密基地をつくろうでは、悪側が治安をゼロまで完全に引き下げて地域征服に成功した際、その地域に基地が存在する悪の組織全てに配られるポイントと一緒だった。

 つまりミルクトセイラ国は、一地域と言う扱いになるのだろう。


 国土面積は兎も角、人口を考えれば妥当な所なので、僕もその扱いに文句はない。

 寧ろ地域征服なんて滅多に起きる事じゃないのに、それをたった一つの組織だけで成し遂げたかと思うと、流石に興奮を禁じえなかった。

 国を手に入れたと言う実感の湧かない偉業よりも、ゲームを基準にした評価で喜びを感じてしまう辺り、我ながらどうなのかとは僕も思う。

 でも嬉しい物は仕方ないのだ。



 ジェネレーターlv2

 効果:lv2施設の建設、維持が可能。怪人部屋は二十まで保有できる。


 ↓


 ジェネレーターlv3

 効果:lv3施設の建設、維持が可能。怪人部屋は五十まで保有できる。



 保養施設lv2

 効果:基地に所属する者の疲労度を大きく軽減し、忠誠度を微増させる。


 ↓


 保養施設lv3

 効果:基地に所属する者の疲労度を非常に大きく軽減し、忠誠度を増加させる。




 司令室lv2

 効果:基地内に様々な指示を出せる。他の基地を作成できる。首領以外の責任者を任命可能。


 ↓


 司令室lv3

 効果:基地内に様々な指示を出せる。他の基地を作成できる。首領以外の責任者を任命可能。首領は他のlv3以上の司令室を持つ基地からもこの基地に対して指示を出す事が出来る。他の悪の組織の基地と通信が出来る。



 転送機lv2

 効果:基地から30km以内の距離に基地内の所属人員、保有物資を転送可能。基地から3km以内の距離の所属人員、保有物資を基地内に転送可能。他基地への転送は一日三度のみ、一時間の準備後に可能。


 ↓


 転送機lv3

 効果:基地から100km以内の距離に基地内の所属人員、保有物資を転送可能。基地から10km以内の距離の所属人員、保有物資を基地内に転送可能。他基地への転送は一日十度のみ、三十分の準備後に可能。



 研究室lv2

 効果:より優れた技術開発が可能となる。また研究室のlvを越えて怪人作成装置のlvを上げる事は出来ない。


 ↓


 研究室lv3

 効果:非常に優れた技術開発が可能となる。また研究室のlvを越えて怪人作成装置のlvを上げる事は出来ない。



 ……これに加えて怪人作成装置の亜人型と機械型をlv3まで上昇させれば、必要ポイントは七十万ポイント。

 まだ少し余裕があるので、保安設備を一気にlv3まで引き上げる。



 保安設備lv1

 効果:基地内に侵入した敵を発見、迎撃を行う。


 ↓


 保安設備lv2

 効果:基地内に侵入した敵を発見、迎撃を行う。基地外から迫る敵を発見、迎撃を行う。


 ↓


 保安設備lv3

 効果:基地内に侵入した敵を高い精度で発見、強力な迎撃を行う。基地外から迫る敵を高い精度で発見、強力な迎撃を行う。



 これで使ったポイントは八十一万ポイントだ。

 支部である秘密基地に置ける施設はlv3が最高である。

 元の、ゲームだった秘密基地をつくろうの世界でなら幾つも最高レベルの支部を保持してた僕だけれど、こうして妙な世界に迷い込んでから造り上げた基地がここまで辿り着いた事は、一寸感慨深かった。


 それから、五十万のポイントと資源を使ってシノビオウルの上級怪人への改修も行う。

 能力の向上がメインで、新たな能力の追加等はないだろうけれど、新たな上級怪人の誕生はとても心強い。

 彼の姿を次に目にするのは、新しい他の怪人達が生まれるのと同じころだろうか。

 秘密結社スコルの征服活動は、今日もたゆまず進んでる。



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