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燕子楼三首 其二、其三
燕子楼三首 其二
鈿暈羅衫色似煙 幾迴欲著卽潸然
自従不舞霓裳曲 疊在空箱十一年
螺鈿を散りばめた薄衣の衣は、けむるような、もやの色。
何度も身につけようと思いましたが、そのたびに涙があふれます。
霓裳の曲を舞うこともなくなり、空き箱に畳んでしまい込み、十一年が過ぎました。
※鈿:螺鈿
※暈:おぼろげなもの
※潸然:涙がこぼれるようす
※霓裳曲:玄宗の宮殿で行われた舞曲。
〇ひとり、取り残された悲哀を感じる。
〇美しい服を着ても、見てくれる人もなく、天子の宮殿で舞われるような舞を踊っても、見てくれる人はいない。
燕子楼三首 其三
今春有客洛陽廻 曾到尚書墓上来
見説白楊堪作柱 爭教紅粉不成灰
この春に洛陽から戻って来られたお客様は、尚書様のお墓にも参られたとのこと。
白楊の木は、もはや柱にできるほどに育っていたと言うけれど、どうして紅白粉でお化粧をした私を灰にしてくれなかったのですか。
※白楊の木:墓地に植える木
○元和十年(815)、長安での作。
〇これも、悲哀極まる詩。




