↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白楽天 舞夢訳  作者: 舞夢
PR
16/242

長恨歌(7)

天旋日転迴竜馭 到此躊躇不能去

馬嵬坡(ばかいは)下泥土中 不見玉顔空死処

君臣相顧尽霑衣 東望都門信馬帰



天は巡り日も移り 天子の御車は帝都へ帰還することとなりました。


しかし この楊貴妃に死を賜った場所に差しかかると 


彼女の涙が目に浮かび 悲哀の泣き声が聞こえてくるのか ためらい とても立ち去ることなどできません。


その哀れな楊貴妃の身体は ここ馬嵬坡の泥と土の中にあるのですから。


生きていた時の光り輝く玉のような美しい顔も今はなく 空しく命を散らしたこの場所だけが 残るのです。 


天子も家臣も この哀しさには耐えきれません。

顔を見合わせ 衣を涙で濡らすのです。


そして 東にある都の門を目ざし 


沈んだ心のまま 馬の歩みに身をまかせ 都へ帰るのです。 



※竜馭:天子の乗る車

※馬嵬坡:馬嵬の町。楊貴妃が死を賜った地。

※信馬:進もうとする人間の意思ではなく、馬の歩みに任せて進む状態。馬嵬の町で、楊貴妃が死を賜った時の悲惨な状況を思い出し、哀しみと後悔に心が覆われてしまった。

そうなると、沈んだ心のまま、馬の進むに任せて帰るしかない。


○安禄山の乱が終わり、情勢は好転したものの、楊貴妃への哀惜の念は、楊貴妃に死を賜った馬嵬の地に差しかかると、都へ戻る行軍も馬に任せなければできなくなるほど、強くなる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。