「今の若い子はアカン」と言っちゃう老人
素敵な老人、ダメな老人の見分け方は簡単だ。
若い子や子供を一括りに悪く言うかどうかだ。
タイトルにある「今の若い子はアカン」
素敵な老人が絶対に言わない言葉だ。
バイト先で週1回しか入らない65歳の人と一緒になった。
「今の日本の教育はダメやね。フィリピンや北欧のやり方を見習えば良いのに」
これは個人の考えやから良い。
「フィリピンや北欧ってどんな風に教育してるんですか?」
「今の子供はダメだよ。映画とか観せて感想言わせても、面白かった、つまらなかった。しか言わんもん。何が面白い。何がつまらないが説明出来ない子ばっかりだ。」
俺のフィリピンや北欧の質問は無視かいと思いながらも聞いた。
それはあなた達の時代にもおったやろ。
言い返したかったが、堅物そうな感じで面倒臭そうなので
「そうっすね」と流した。
「最近の若い子もすぐ会社辞める子が多いね。腹が括れてない。会社の人が少なくて、しんどいんか知らんけど、もうちょっと頑張ってくれよ」
「すいません」
若者代表で謝った。すると叱咤激励が始まった。
「こんな所おったらアカン。君は公務員試験受けなさい」
「いや、受けてるんですけど受からないんですよ」
「あっ!受けてたの。1日1時間勉強してる?」
「したり、せんかったりです」
「じゃあ、やりなさい。絶対受かるから」
僕の将来心配してくれるの有り難いんやけど、ダメな子供と一緒の事してるやん。
「映画観せても面白かった、つまらなかった。しか言わない。何が面白い。何がつまらないが言えない」
一方
1日1時間勉強しなさい
全然具体的じゃないやん。
そのアドバイスだけで伸びるんやったら公務員なれとるよ。
心配してくれるのは有り難いけど、こんなアドバイスしか出来んのやったら今の子供や若者に文句言ったらアカンよ。




