顔を隠せよミスターX!
大学生の時、小学校の学童で先生としてバイトしていた。
ある日、地域のじいさん、ばあさんがイベントで手品や南京玉すだれを披露する事になった。
チラシに出演者の名前が書かれていた。
1つ気になったのは、1人だけミスターXとなってた点。
プロレスチックやな。
プロレス好きな僕はワクワクした。
Xってどんな人が来るんやろう?
生徒以上にワクワクしてた。
イベント当日。Xはみんなと一緒に素顔で出て来た。
えっ?こういうのって引っ張るんじゃないん?最初からみんなと一緒に出てくるんや。
ミスターXって言うからマスクマンかと思ったのに、シャンプーハットをかぶった爺さんが出て来た。
獣神サンダー・ライガー、タイガーマスク、ミルマスカラス、エルサムライ
そんなマスクマン達を想像してたのに、出て来たのはシャンプーハットをかぶった爺さん。
最初から出て来たので、誰がミスターXか分からなかった。
シャンプーハットの爺さんが
「どうも、ミスターXです」
と言われて分かった。
ミスターXの正体が分かった時にライガーさんがマスク下半分剥がされた時のインタビュー思い出した。
ライガー「マスク剥がして何がしたいんだコラッ!こんな事して盛り上がると思ってんのかコラッ!ぶち◯すぞ!コラッ!」
最初から素顔のミスターXはどうなるんだと笑いそうになった。
ミスターXは500円玉が消える手品をやっていたが、このジジイが消されるんじゃないかとまた笑いそうになった。
ミスターXって名乗るなら、シャンプーハットじゃなくマスクかぶって来てほしかった。それで少し遅れて出てくる。
やるなら徹底してほしかった。




