甘い蜂蜜
甘い蜂蜜
口の中にいっぱいの
れんげ草の甘い蜂蜜
とろっと呑んで
さらっと溶ける
そのまま
吐く煙によく混ざる
北海道の甘味に感謝
至福の煙
至高の誇り
邪道の己身に陳謝
煙よ煙
どんどん私を
ダメにして
溶かして
どこかに私を
連れてって
いいやいっそ
連れていこう
おいでよおいで
大丈夫
口の中にいっぱいの
れんげ草の甘い蜂蜜
もうなくなっちゃったね
でも大丈夫
また一から
つくればいいよ
王女は今も
空を飛ぶ
彼は今も
地を這う
古都は今も
きっとNEW
どうでもいいことを
思い出しながら
からっ風のような
煙を吹かせる
下町にも届かせよう
四人の魂もこれで
ちょっとは清められたかな
口の中にいっぱいの
れんげ草の甘い蜂蜜
おかわりしようかな
謹んで。