自己紹介
「うーん…とりあえず自己紹介ですかね」
「おけまる」
「はーい」
「うっす」
「俺の名前はカイリっていいます。あ、ゲームの方の名前ですね。リアルではプログラマーしてます。」
「すげぇ。私の名前はアスカ。リアルでは…歌い手をしてます!」
「歌い手さんなんですね!え、なんて名前なんですか?」
「えっと……千華でわかります?」
「ええええ!?わかりますよ!めちゃくちゃ有名な人じゃないですか!」
「ですよね〜。まさかお目にかかれるとは…」
「そなの?」
「知らんのんかーい。それで、あなたの名前は?」
「あ、自分はユウキ。リアルでは体育教師してた。」
「あらかっこいい。あなたは?」
「私はユズです。リアルでは翻訳家をしてます。」
「すごっ…頭いい人や…」
みんなが打ち解けてきた頃。件の本が話題に上った。
「さて…そろそろこの本について誰か触れましょうよ。」
「「「え、めんどい」」」
「揃いも揃ってひでぇなお前ら!」
自由な3人に呆れながらも本を開くカイリ。表紙には
「パベルの書…だそうですよ」
「なんか…ありがちな名前。」
「いや、それはゆーてやるなよw」
その本はとても長かった。本からカイリ達が得た事は
自分達はゲームの世界の能力を持って現実世界で敵と戦わなくてはならないこと。
ゲームの世界の能力に、自分の現実での力も加わって以前とは全く違うこと。
カイリ達が転送された部屋は、酒場と呼ばれていた場所で、自分含め4人が利用出来ること。
また、自分達と同じ状況の人はまだ沢山いること。
自分を含めた4人組をパーティーとし、そのパーティーは解散できないこと(永遠に組み続けること)
などだった。
「……なんか凄いショッキングな内容というか…」
「普通じゃなくなるってこういう事だったんですね…」
「壮大過ぎますねこれは。」
「え、この本なんなの!?」
「あんたはそこからかーい!って寝てたから仕方ないですけど……後で説明しますね。」
「そう言えば、能力は自分の現実の力も加わるっていってたよね。ってことは……」
「ん?」
「ちょっと試したい事あるから見てて〜。」
アスカは杖のようなものを取り出した。
「あ、私のゲーム内での職業は見ての通り回復系職業のビートリア…音使いなんだけど。」
「私現実では歌い手じゃん?ってことはさ……」
アスナは杖を構えると、歌い出した
「窓の色の夜が〜♪」
すると、カイリ達の周りに、光が煌めき出した。
「あ!使えたー!」
「回復呪文ですねこれは。にしても凄い威力…」
「かっけぇ……あれ?本が輝いてる…」
「ん?ほんとだ。めくるか…って…あ!音使いについて載ってる!」
「ほんとですか!」
「うん!え、すごい!呪文がたくさんある!」
[音使い]
回復系職
音の使い手、アスカの力で、様々な呪文が使えるようになった。
発動するためには歌を歌うこと。
「「「「歌を歌うこと!?」」」」
「そういう感じのものなの!?」
「あ、続きお願いします。」
「冷静かよw」
…アスカが歌う曲の雰囲気によって効果は異なる。
主な呪文のジャンルとして、hp回復、mp回復、応援歌、鎮魂歌、蘇生歌、召喚歌などが挙げられる
「めちゃめちゃ万能じゃないですかww」
雑でごめんなさい。
わからない人のために。
Hp…体力のこと。これが0になると、死を迎える
Mp…呪文を使う時などに消費する。0になると植物状態のようなものになる
(↑勝手に考えました。お気に触ったらごめんなさい)