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CrossFire  作者: かぼす
2/3

地震

昔から日本で愛されてきたゲームで、自分の好きなスタイルでプレイできるMMORPGの[フィナウピリオド]


パーティープレイが苦手で、殆どソロ活動のカイリは、いつも通りアイテム集めをしていた。


その時



グラグラグラグラグラ


‐‐緊急地震速報です。○○県で地震発生。強い揺れに備えてください‐‐


「地震!?てかもう揺れきてんじゃん…机の下入んねぇと…」


グラグラグラ……グワッシャァァァァン


「何の音だよこりゃ!?てか…え!?」


「ケータイが発光してるんだけど…!?」


カイリの手の中のケータイは全身を光輝かせていた。


そして、そのままカイリは意識を失った。



‐‐‐サカバ ニ テンソウ ヲ カンリョウシマシタ。データ ヲ ヨミコンデイマス。アップデート カンリョウ マデ ノコリ ゴビョウ デス。‐‐‐



「んがぁぁぁ………はっ!!」


カイリが目を覚ますと、そこは見慣れない部屋だった。


「どこここ…。店…?」


「あ、人いる!?………おーい、生きてますか〜」


その部屋にはカイリ以外にも3人の人が倒れていた。


「んー………ぬえ!?ど、どこよここ!?」


「んー…あれ?見慣れない部屋だなぁ…」


「うわぁぁぁ、ゴリラがおいかけてくるぅぅぅ……はっ!よかった目が覚めた…で、ここはどこだ?」


「なんか…すげぇなこの人達」


初対面なのに3人が3人とも違った起き方をしたことにカイリは状況に合わず感心していた。


「あ、人いる」


「ほんとだぁ。誰?」


「んー…寝るか」


「ちょ、寝ないでください!?…とりあえずこれは自己紹介するべきですかね…」


カイリは戸惑いながらもこの場を仕切り出した。


「俺はカイリっていいます。」


「私はアスカ」


「ユズっていいます〜」


「ぐぉぉぉぉ…」


「なるほど。 アスカさんと、ユズさんと、ぐぉぉぉぉさんですね!………って起きてくださいよ!」


「「ナイスノリツッコミ」」


笑顔でグッジョブをしてくる女性陣2人を横目で見ながらカイリが男性を起こしにかかった時。



‐‐ピィーンポォーンパァーンポォーーーン‐‐‐


「「「お?」」」


「ぐぉぉぉぉ…」


「いや、起きてくだs[やあやあ、諸君!]


「「「誰!?」」」


[俺の名前はサトウ。フィナウピリオドの管理人…というかGMと言ったら通じるかな。]


「あー、あの人」


「でもなんでここに…?」


[突然だが、今日から君たちは普通ではなくなる。]


「あ、大丈夫大丈夫。元から普通じゃないから☆」


「いやそういう問題ではなくてですね!?」


[詳しく説明するのは面倒いから…あ、そうだ。天井を見てくれたまえ。ランプがあるだろ]


「あ、これですね」


[そのランプから5秒以内に離れろ。5……4……3……]


「うええええ。爆発でもするんですか!?」


飛び退く3人。と、引きずられる1人。


[…2……1……0!ドーン!]


ドサッ


落ちてきたのは1冊の分厚い本だった。


「うわぁ…分厚いね…」


「これあれだよね。あの有名な広○苑ぐらい厚いよね。」


[はい、という訳で。詳しくはそこに全部書いてあるから!ではさらば!]


「…なんて雑なGM…」


「ぐぉぉぉぉ……」


「お願いだから起きてくださいよ!」


「んゆ……ん?どこだここは…」


「やっと起きましたか……ここは…。どこですかね?」




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