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異世界へ舞い降りる。

どこぞの大佐さんのモノマネをしていると、どうやら異世界に舞い降りた様だ。さぁ、ここからは、日本の倫理感とか秩序とか無視無視無視。やりたい放題さ!


で?ここはどこ?わたしはだれ?ってか。俺は江ケ崎だよ!


あの女神サマが適当に飛ばしたところだからなー。ほんとに適当なんだろなー。見た感じありきたりな"ダンジョン"って感じだしな、どこぞのダンジョンかね。ちゃちゃっと攻略しちゃいますか!


っとその前に、お決まりの"アレ"をしないとね。


「ステータスオープン!」


ピコーみたいな音が鳴って、目の前に半透明な"ナニカ"が現れた。


そう!お決まりのステータスプレート先生です!さぁ俺のステータスを教えてたもう!


――――――――――――――――――――――


江ケ崎 愁弥

Lv.1

年齢:18

性別:男

種族:人族

職業:自由人(カスタマー)


生力  30/30

体力 1200/1200

魔力 150/150

攻撃 1300

防御 300

敏捷 1800

魔威 45

超技【鑑定】【吸収】【創造】


――――――――――――――――――――――


うーん。良いのか悪いのか、比較できんから分からん。まぁ、比べたところでどうしようもないからいいか。


このダンジョン一本道なんだよね。召喚された小部屋は行き止まりだったけど。かれこれ何時間と歩いた気がするのに、なんにも出てこんし、なんにも落ちてない。堕ちた女騎士とかいないかなー。リアルくっころは絶対にやらないとな!


そんなこんなでボチボチ歩いていると、来ました!遂に見つけちゃいましたよ!小さい緑のが四匹!棍棒持って、隊列を組んで、歩幅と脚の高さを合わせて歩いております!腕の振り幅も同じです!まるで軍隊です!


ん?


見た目は、間違いなくゴブリンなんだが、ゴブリンって隊列組んで歩くもんなの?まぁ、いいか。そんなゴブリンもいるんだろ。とりあえず鑑定だ!


使い方は知ってるぜ。何せ女神サマで試したからな。そん時は、"高次存在"としか出なかったが…


どん!


――――――――――――――――――――――


名前無し

Lv.960

年齢:7

性別:♂

種族:ゴブリソ

職業:偵察兵


生力  190000/190000

体力 300000/300000

魔力 300000/300000

攻撃 900000

防御 1200

敏捷 68000

魔威 0

超技【振り回し】


――――――――――――――――――――――


は?


え?は?まて!ん?見間違いか!?嘘だろ?

と、とと、とにかく逃げる!


物陰に隠れてて良かったー。あれに追いかけられてたらヤバかったろ!


そして、召喚された時にいた場所に戻ってようやく一息つく。


何あれ…まじビビったわ…でもよく考えたら俺にはチートがあるじゃん。これを使わないとな。ただ油断は禁物だ。あんな奴から一撃でも食らったら終わるしな。まずは位置確認だ!


「マップ!」


あれ?何も起こらん。俺的には、視界の端のほうに現在地的なのが出る予定だったんだけど。抽象的過ぎるのか?んじゃ


「GPS!」


ん?やっぱり何も起こらん。確かあれはシステムの名称だからだろう。今度は、カーナビみたいなのを思い浮かべる。


「GPS!」


キタキタ!なんだ?地面からカーナビが出て来たぞ?確かにイメージ通りのカーナビなんだが…とりあえず電源を付けてみよう。ん?


GPS情報を取得できません。


え?なんで?いや確かに衛星は無いけど、そこは魔法的にちょちょいとするんじゃないの?

おかしいな。想像を具現化する能力のはずなんだけど…他のもの試してみるか。


何でも切れる光の剣だ!


んー?なんで今度はLED製のライ〇セイバーが出てきたんだ?


あれ?待てよ………


そう言えば、俺のステータスに想像を具現化する能力なんて無かったぞ。いや、もう一回見れば、


――――――――――――――――――――――


江ケ崎 愁弥

Lv.1

年齢:18

性別:男

種族:人族

職業:自由人(カスタマー)


生力  30/30

体力 1200/1200

魔力 150/150

攻撃 1300

防御 300

敏捷 1800

魔威 45

超技【鑑定】【吸収】【創造】


――――――――――――――――――――――


()()()()になっとるー!マジ!?おーい!女神様!!いやあの駄女神!マジでポンコツじゃねぇか!!


盛大に叫んでしまった。いかんいかん、これでは、あの魔物共がやって来てしまうわ。ふぃー。どうするか。


物思いに耽っていると、見事にフラグが回収された。


「ギィイィ」


ん?あぇ?!ゴブリン!マジで来やがった。

これはヤバイ!走れ!走るんだ愁弥!

ふざけてる場合じゃねぇー!


■□


九死に一生とはこのことか……創造で障害物を作りながら必死で逃げた。何十分と走ったよ。よく分からんけど体力が無くなって生力が半分ぐらいになってる。そして、今はとてつもなく気分が悪い。生力って生命力の事なのか?


今俺は創造で部屋を作って、その中に隠れてる。ひとまずは安全だろう。


だが、これは詰んだ。マジで詰んだ。

だってあの駄女神勘違いしてやがった!俺がそれでいいって言った気もするけど。

LED製のラ〇トセイバーでどうやってアレを倒せるんだよ!試しに、俺をしつこく追いかけてた奴に、掌向けて、「吸収」とかやってみたけど何も出来なかったよ!全く変化なしだよ!使い方ぐらい聞いとけばよかった…


■□


さて、ずっとここにいても、そのうち餓死してしまう。創造で飯でも作れるかな?とか思ったけど、リアル泥団子を食うところだった。なんだよこれ使えねぇな!


にしてもどうすっかな…これは地道に各個撃しか無いんだろうなぁ。罠張り巡らせばどうにかなるかな。


あ、そうじゃん!罠使えばイイじゃん!さすが俺!異世界の事は誰よりも分かってるんだよな!じゃ早速試してみるか!


さっきのゴブリンがまた隊列を組み直して彷徨いてやがる。今度は一体ずつ消していくぞ!


俺の罠一号!泣く子も黙るトラバサミ先輩だ!これを創造で作って道に敷き詰める。そして、俺がちょこっとゴブリンに姿を見せる。

そらきた!さぁ高みの見物と行こうじゃ無いか!


よし あと四歩……三歩……二歩……一歩……踏んだ!



パキッ


え?

蹴り壊しやがった!!嘘だろ!?また鬼ごっこかよ!!


あいつらの筋力を舐め過ぎた……今度こそは!


■□


次の罠は、お馴染みの落とし穴だ。

落ちたら棘がいっぱいあるやつ。


さっきの作戦と同じくひょっこり姿を見せる。


よし、きたきた……


…そうだ、いいぞ。


……後一歩。


落ちた!


ベキィッ


あ……これは……


棘を掴んだまま穴から飛び出てくる緑の怪物。


くせぅ!また鬼ごっこだ!


■□


そうやって罠を繰り返し作っているうちに、一日が過ぎようとしている。

何で時間が分かるかって?そらぁ時計もどきを造ったからだよ。もう二十時間ぐらい経っている。そろそろ腹ぺこだよ。


だがようやく、最強の罠が完成した。その名も圧殺君。圧殺君は、ダンジョンの壁の下の部分を抉り取って、俺の創造したもろーい柱で支えとく、そこをトンネル替わりに俺はその先へ逃げる。そしてあのゴリゴリのゴブリソ(よく見たらゴブリンじゃなくゴブリソだった。)は、その馬鹿力で勝手に柱をへし折ってそのままズドンだ!

完璧だろ?壁が繋がったままで落ちて来ないとかいうミスは()()しないぜ。俺をあまり甘く見ないことだな!


じゃあレッツトライだ!



結果は見事に成功だぜ!これでゴブリソの一個小隊を撃破だ。この調子ですすむぞい!

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