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異端の端くれ  作者: 爽美@ピザ
2/4

異端の認識

カズが魔法陣によって異端の力を手にしたという現実

一方同じ部屋にいたフレインには何も無い様子?

そんな2人のいるビルの7階に足音が聞こえるっ!!

2人の運命はいかに

重くなっている体…なんだろう今まで感じたことのない重さ


こんな経験は初めてだ


「カズ?なんかいつもより体が重い気がするよ」


「体が重い?」


「うんなんかね、肩になんか乗ってる感じ」


「うん、ごめんそれ俺が肩触ってるからだわ」


そう言うと突然顔だけだったカズが首から下をはやした


身長は170cm位、体は痩せ型というよりは上半身に筋肉がついていてゴツいがそれに反して下半身は上半身に比べると筋肉はついていないが人並み以上の筋肉の持ち主だ。ん…カズ服着てないや…何でだろう…


「カズ、服着てないけどどうしたの?」


「すまんすまん、透明人間になったはいいけどさ体しか消せなかったんだ、何回消えたり出てきたりしたけど服を消せなかったから脱いだ」


あ、脱いだんですね、どうやら、カズの力は体だけ透明になる力なのかな?


「そっか、異端の力ってどうやって発動してるの?」


僕の体はおもく感じる以外に全く変化はない、もしかしたら力を手にしていないんだろうか?


「全身の力を抜いてみろ?俺はそれで力を使ってるぞ」


その言葉を聞いたのが最後…


どうやら寝てしまったようだ…


すぐにカズに起こされた


「フレイン!お前また寝たな…もしかしてお前の力ってどこでも寝る力なんじゃないのか?」


流石にそれは無いだろうと…思う…思いたかった…夜遅くまで蝋燭の明かりだけを頼りにイタリア語の本を日本語に翻訳したんだからカズだけじゃなく僕にも異端の力をくれたっていいじゃないかそう思いながら視線を下に向けた


その時だった


コツン…コツン…コツン…コッ…


足音だった異端の力はどんな力であれ日本では禁止されてる。


むしろ異端の力の存在すら知らない人間だっている。


そんな中僕達は異端の力を手に入れるチャンスを掴んだんだから見つからないようにひっそりと実行したつもりだったわざわざ廃ビルの7階全ての窓に黒いゴミ袋をはって遮光したのに…


一般人なら絶対に登ってこないであろうこの7階…


なのに何者かが僕達に近づいてきている…


つまりどういう事か…


そう…


近づいてきている人物は僕達のストーカーもしくは…


異端の力を感じることができる者


異端者(ヘレティック)


その可能性がある…充分に注意しなければならない


異端者は異端者と戦闘を交わすことによって新たな力を手に入れるらしい


異端の発する匂いをたどって異端者がカズを狙いに来たんだね…


でも今のカズは産まれたての子羊同然、透明になれるだけ戦闘なんてまだ無理に決まってる…


つまり考えられる次の手段は…


逃げなきゃ!!


僕はともかくカズは見つかるとヤバイ


「カズ逃げて」


「でも、どうやって逃げるんだよ?」


「カズは異端の力を使って逃げて?透明になれるんでしょ?」


ボコッ!!!


右のほっぺにカズの拳が入った気がするしかし周りにはカズの姿はもうない…


「フレインこそ隠れてろよ、俺が敵の背後から奇襲をかけるその間に逃げるぞ…蝋燭消すぞ…」


視界が暗くなる、寂しい、1人は嫌だよ、カズ…



声が聞こえる、大人の人、大人の女の人の声が聞こえる


「こんにちは…」


これは敵だ…


「こんにちは…」


声が近くなってる気がするの


「先ほどのお話聞かせて頂きました」


「つっ…」


「どうやらお友達は異端の力を手に入れたのに貴方様は手に入れることは出来なかったみたいですね…?」


「…」


この人は敵なのかな?でも…この人が例え敵じゃなかったとしても…

敵はすぐ近くにいいる…


「分かりました。何も言わないのですね…」


ズリ…ズリ…ズリ…ズリ…


部屋の中で何かを引きずる音が聞こえる


敵に僕の位置がバレたのか?僕は扉の後ろにかくれている…


いつの間に部屋に入ってきたんだ!?


殺される…足が震えて立っていられない…


僕はその場にしゃがみこんでしまった


「よいしょ…っと、はー腰痛いわー」


目の前に気配を感じる…暗闇に慣れてきた目は目の前の存在を認識するには充分だった


目の前にイスを持ってきて座っている巨体、緊張感というものが一切なく体も心も緩みきっているのが一目で分かってしまった


いたたまれなくなり目を背ける


「まぁ、貴方様が異端の力を手に入れなかったのは当然の事です…この本見覚えありませんか?」


そう言って僕に一冊の本を差し出す…


実際暗くて見えない…


「サンの七秘聖典 」


巨体がタイトルを読み上げてくれた


嘘でしょ…僕の小さい頃にダディが寝る時に読んでくれた本だ…


でもどうして…なぜこの人が持ってるの?


「あなた誰なんです?なぜその本を持っているんですか?」


巨体がゆらりと動き、ぼくの隣にしゃがみこむ


バキっと膝のなる音が暗い部屋に響いた


「あのーですね、どう説明しましょうかね?」


やけにおっとりとした声で懐かしそうに話し始めた


「まず簡単なお話からさせていただきますと、私は異端の存在です。でも人間という訳ではありません。簡単に言ってしまうと死霊?ゴーレム?みたいなモノです」


…!!


「使い魔かっ…!!」


僕はいつもより低い声でそう言うと胸ぐらを掴む


「言えっ!お前は誰に使われてきた?何のために異端の力を持ってない僕の前に現れた?」


僕の突然の行動に巨体は驚きビクッと体揺らす


「落ち着いてください?貴方様はこの度は異端の力を手に入れられませんでしたが、持っていない訳では無いのです」


…?ちょっと何を言ってるか分からないです


「ですから?わかりました?」


「全然わからないです」


思わず手の力を緩めてしまう


「あーもう、理解力0なのですか?貴方様は?バカでいらっしゃいますね?」


思わず手に力が入る


「ですからサンの七秘聖典、こちらの魔導書から貴方様は既に異端の力を貰っていたのです?ここまでご理解よろしい?」


…?あまり理解していないがここで何か言わないとまた馬鹿にされる


「サンの七秘聖典で?だってそれはちっちゃかった時に読んでもらった本だよ?僕がちっちゃい時に異端との契約に同意したとでもいうの?」


「あら8割がた理解されていますね…」


すこし悔しそうにして巨体が呟いた…


「ですがまだ、契約していません、私が現在契約していらっしゃるのは貴方様のお父様になります」


…?ダディと契約?ますます意味がわからないよ


「でも一々説明してる暇もなさそうですよ?」


…?


「私と契約なさらなければお友達の命の保証は出来ませんよ?」


…!!忘れてた!カズはいま侵入してきた異端者と戦闘をしているんだった!


「する…契約する…契約するから!!カズを助けてよ!!」


半場泣きべそをかきながら小さく叫んだ


「ご契約ありがとうございます、詳しい手続きは生きて帰ってからしましょう…」


そう言った途端…巨体は胸ぐらを掴む僕の手を解き手の甲に軽く口付けをして消えた

あれですね


フレインのお父さんの話をしましたね


それとフレインと契約を結んだ異端の力の招待とは!?


次回…フレイン死す(嘘)


デュエルスタンバイ!!

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