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夏生詩集2

眠いのに

作者: 夏生

眠いのに眠れない

頭は何かしろ!とうるさく

身体は布団へ向かおうとする


引っ張り引っ張られ

目をこすりながら

気を紛らすために

テレビをつけた


古い映画がみたい

今よりずっと遠くの世界で

ニコニコしながら

馬鹿っていねいな日本語を

つらつらと流す映画を


テレビは

やかましいテレショップと

どうでもよいバラエティーと

中途半端なお色気ドラマばかりで

すぐに消した


本を読むには頭が寝過ぎている

音楽では頭が喜び過ぎる

どうしたものかとため息つく


ネット開いて誰かの言葉を

ひとつふたつ、つまんだ

なかなかの味、うまかった


うまかった言葉が

胸につまって苦しくなって

胸を叩いてもがいて、やっと

府に落ちた


頭も眠いと言い出した

やっとその気になったらしい

身体はとっくに眠っていたから

ゆっくり引きずりながら布団へ

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