第3話 きっかけ
翌日。
この学校では部活動の数が非常に多い。部員数はたったの3人でいいそうだ。
だから100以上の部活動がある。その中でも特に多いのが新聞部、他メジャーなスポーツの部活動だ。
おまけに顧問の先生は要らないらしい。その分定期的に風紀委員や生徒会によるガサ入れなどがあるけど。
さて…どの部活に入るか…
そんな事を考えていた下校中。まあ面倒な光景を見てしまうわけだが。
「あんた俺の後輩に恥かかせたらしいじゃねえかぁ!?女の癖によぉ?」
「そっちこそ、僕一人に対してそんな大人数でかかるなんて、しかも後輩の為に動く先輩とかさ、恥ずかしくないの?」
「あぁ!?手前ふざけんじゃねえぞぉ!?」
「ふざけてなんかいないさ、僕はただ面倒な事に関わりたくないだけなんでね。」
「調子のんなや!おい、お前よーく見ろ!?」
「!?…その子は…」
「そうだ。こいつがどうなってもいいのか?こいつを助けてほしけりゃ、抵抗するのをやめるんだな。」
「…ふぅー。なんてベタな展開だ。仕方ない。僕も他人を傷つけたいわけじゃないからね。」
~~
あ、帰るか。俺関係ないし。
でも…いいのか?
これ以上…でもなぁ…
まあいいか、とりあえず助けて正体ばらさなきゃいいんだし。
ということで、俺はベタな展開である不良に囚われた少女を助けると言うベタな展開の中に入るわけだが。