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プロローグ

気ままに行きますww

 運命なんて、あると思う?


 私は信じられないの。あるのは現実的な苦痛と絶望くらいじゃないかしら。捻くれた私はそんな事ばかり思ってしまう。


 そう、信じてた。否、思い込もうとしていたのかしら。


 裕福な家庭に生まれて、生まれながらに母を亡くしたけれど、父は異国で医者やら軍医やらやってるけれどクリスマスには必ず帰って来てくれて、厳しいけれど優しい真面目な人。


 そして私もそんな父に憧れや尊敬を抱いて、医大に進学した。


 優秀な成績。いつだってある程度の成績をキープして、周りが恋愛だの遊びだのに現を抜かしてもしらんぷり。真面目でお堅い内気な子だと思われてたに違いない、目立たない子。

 毎日やることは一杯。勉強、課題、勉強勉強勉強、、、。


 でも目指すものがあるならやっていけるんだ。そう心で呟いて言い聞かせてたの。

 だけど、何かが違う、私がやりたいことって、こんな事じゃない、。


 浮かび上がってしまった疑問の泡はだんだん心の中に集まっては弾けて消える。


「私、本が書きたかったんじゃないの?ねえ、何やってんのよ私、、、。」


 独りで呟いて、そのまま蹲る。

 大学のすぐ側の芝生で。

 傍から見たら、かなり可笑しな人。

 見る人が見れば、今にも死にに行きそうな人に見えたかもしれない。


「今からでも、遅くないんじゃないの?」


 思い立ったら即行動。

 頭の中は真っ白。なのに体はさくさくと動き出して、医大から文系へと移転届けを出す。

 それからの時間の進みは異常に早かった気がする。

 全部、終わった。医大でも極稀に話しかけてくれる私の少ない友人達に唐突の別れを告げて。

 でも彼らは、同じ大学にいれば会える。と笑ってくれた。


 あ、私っていまさらいい友人に恵まれたのに気づいた。


 さあ、此処からが私の新たな第一歩。

 夢も希望も溢れた人生の道が見えてきたように思えた二年生の春。

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