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21話 全力突入フラグ様

最近知りあった、女神様こと、御堂小春はじつは俺のマンションの上の階住んでいた。女神さまは学園では1,2を争うほどの美少女であり、学業優秀。おまけにスポーツ万能とまできた。いわゆる八方美人である。


そんな女神様は、なんの縁があってか、俺に秘密を知られてしまい、その日から俺たちは運命共同体———持ちつ持たれつの関係———としてふるまうことになった。だが、いまでも変わらず俺は、御堂の秘密を暴露しようとは思っていない。俺にメリットがないし、暴露したら御堂が困るだろうし。相手に迷惑をかけるのは御免である。


というわけで、俺たちは妙なくさびで繋がれているのかもしれないが。神はそんなことも知らず、ただ未来の鍵を握っているらしい。




「今日のロングホームルームで席替えをしますっ!」


いええーい!と歓声が一気に巻き起こる。周りが弛緩した空気になるのが読みとれた。もう2か月か。


うちのクラスではおよそ2か月に1度、席替えが行われる。ちなみに今の俺の席が窓際の一番後ろ、端もいいところである。しかしこの席はラノベ界では「主人公席」と呼ばれ、ラノベの主人公が最も高い確率で座る席のようだ。


まさに二アリイコールぼっちの俺にふさわしい席ッ!


・・・なんか虚しくなってきた・・・


ロングホームルームは4限だ。今は朝のショートホームルームなので、まだ席替えには時間がある。だからと言ってなんだという話なのだが。


そんな時、スマホからバイブル音がする。見ると御堂からのメッセージのようだった。


【あの、もし隣の席だったら・・・】-8:42


これだけだった。誰かにこの会話を見られるのを恐れただろうか。どうやら察しろとのことだった。

おそらく他人のふりをしろということだろう。そんなわざわざ連絡するほどでもないのに。


【心配するな。というかそんなよりによって俺たちが隣になると思うか?】-8:43


【確かに。私の考えすぎだったかもしれません】-8:43


【だろ。隣になったら俺が今日から1か月お前の晩飯作ってやるよ】-8:44


【御冗談を。〇キブリ入りの夕食は食べたくないので、その時はかわいそうな稲庭君に一週間くらいは私が作ってあげますよ】ー8:44


冗談を交わし合う。

まだ引きずってたのかよ。


俺が突っ込みを入れるタイミングでチャイムが鳴り、物理の先生が教室に到着する。この先生の前髪は特徴的で、いつもセンター分けしてるんだけど、日によって毛量が全然違うんだよな。まさか、カツラかッ!?

あの人の前髪にドライヤーあてて確かめたい。たぶん落ちてこないけど。



・・・ってあれ?あることに気づく。俺と御堂のメッセ、フ・ラ・グじゃね☆



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