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さくらのさくら  作者: YUQARI
第1章 恭太郎
2/96

1.全ての始まり。

※R6.7.5書き直ししてます※

「はぁ。高校かぁ……」


 暖かくなり始めた春の日の午後。オレ、水野恭太郎(きょうたろう)

 高校入学を目前に(ひか)え、猛烈(もうれつ)後悔(こうかい)していた。


 ──私立城峰(しろみね)学院大学附属(ふぞく)高等学校──

 今度、オレが通うことになる県内でも有数(ゆうすう)の進学校だ。

 幼稚園から大学までのエスカレーター式になっていて

 希望すればそのまま進学することも出来るし、他校を

 受験する事も出来る。


 城峰高校の制服は、その選考(せんこう)に生徒も加わることが

 出来るらしくって、それに(あこが)れる中学生は多い。

 生徒も参加……とか言うと、選ぶのが楽しそう!

 なんて思いがちなんだけど、実際は選考の年の

 執行部(しっこうぶ)あたりが取りまとめて作るだけで、今年入学する

 オレたちには、ほぼほぼ関係がない。

 今度着る事になる制服も、顔も知らないオレたちの

 ずーっとずーっと上の先輩たちが考えた制服(もの)

 オレたちの希望なんて、微塵(みじん)も含まれていない。


 だけどそこが不思議(ふしぎ)なんだよね。『生徒が選んだ制服』

 と銘打(めいう)つだけで、この学校がとても魅力的(みりょくてき)(うつ)るのは

 何でだろ?

 話が通じる教師陣がいるって思っちゃうのかな?

 フレンドリーな学校ってイメージ?

 確かにね、話が分かる大人がいる学校っていうのは大切

 な事だよね。

 何かあった時なんか、親身(しんみ)になって相談に乗って

 くれそうな感じがする。


 ──あ、いや……それくらいなら、どんな学校でも

 やってるんだろうけど、実際本当に親身になって話を

 聞いてくれているかどうかなんて、開けてみないと

 分からない。聞いてるよ的なポーズを取っている

 だけなのか、問題解決に向かって実行に移してくれる

 のか、この差は大きいよね。

 だけど多分、この学校はその点をとってみても優秀(ゆうしゅう)

 言っても言いすぎじゃないと思う。それなりに校則(こうそく)

 あるけれど基本、生徒が中心になって運営されている。


 城峰学院はついこの前、創立(そうりつ)百五十周年を迎えた。

 それなりの歴史と伝統があって、校内の一部が重要

 文化財に指定されているほどの歴史がある。

 高等部校舎から少し離れた図書棟は、今から百年ほど

 前に造られたものらしくって、見た目からしてもかなり

 レトロな雰囲気(ふんいき)(かも)し出している。

 百万冊を軽く超える蔵書数(ぞうしょすう)があるとかなんとかで、前に

 先生が自慢していたけど、残念ながらオレって本、読まな

 いんだよね。

 そもそも図書館には行かない。だからそこの蔵書数が

 百万冊あろうが百冊だろうが、オレにとっては

 結構どうでもいい事で、その差に違いはないんだよね。

 ただ漠然と理解しているのは、とにかくこの学校は

 歴史的価値があって、重要な資料がたくさんあるって事

 くらい。校内を歩いている時に見える図書棟は

 それなりの威厳を放っていて、自慢したくなるのも

 頷ける。

 ちなみにそこの図書館には、本だけじゃなくて、昔の

 美術品もあったりして図書館内部は、ちょっとした

 美術館みたいになっているらしい。行ったことないけど。


 確かに、図書棟の価値はそーとーなモノなんだなって

 ことは理解できる。できるけどオレ、残念ながら

 歴史にも興味(きょうみ)ないんだよね。

 そもそも価値ってのは、その人が必要なのか

 不必要なのかで決まるわけで、興味のない人間──俺から

 してみたら、そんなのはスマホゲームよりも格段に低い。

 オレ的には歴史的価値のある図書館よりも、今やってる

 ゲームのレアアイテムをゲットする方が重要だ。うちの

 親、課金は絶対許してくれないから、結構しんどいん

 だよね。なんで、レベルアップしたけりゃ、イン率増やす

 しかない。全くもって、悲しい限りだ。


 

 ┈┈••✤••┈┈┈┈••✤ あとがき ✤••┈┈┈┈••✤••┈┈



     お読み頂きありがとうございますm(*_ _)m

    これは、以前書いたものの書き直しになります。

     書き直しながら、これって結構読みにくい

     小説だったなぁ……なんて反省してマス……。

      気に入ってくれると嬉しいです(*^^*)


        誤字大魔王ですので誤字報告、

        切実にお待ちしております。


   そして随時、感想、評価もお待ちしております(*^^*)

     気軽にお立ち寄り、もしくはポチり下さい♡


        更新は不定期となっております。

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