表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜と虎  作者: abc123www
5/5

Episode1ーⅲ

 竜崎と虎西はそれぞれの相手を圧倒した。

 竜崎は相手の拳、蹴りを全て避けながら相手の顎に強烈なアッパーをかました。吹っ飛んだ男は歯を飛び散らせながら後ろの席に背中から突っ込んだ。皿が割れ、そこで食べていた男が悲鳴を上げる。店員が特に慌てる事も無く片付けを始める。こういった事も少なく無い様だ。

 呻くだけで動かない男に、竜崎は「チェックメイトだぜ、オッサン。」と言って手錠をかけた。

 虎西も相手の隙を突いて相手の足を払う。仰向けに倒れた男に馬乗りすると、「お仕置きの時間ね。」とニッコリ微笑んだ。

「ギャァ!?」

 股間を殴られた男が泡を吹く。

「あれ?もう終わっちゃうの?」

気絶した男を見て虎西が心底残念そうに言う。

「そうみたいだぜ。」

ニヤつきながら竜崎が声をかけた。

「まだ楽しくもなってなかったのに。」

そう言う虎西の表情はかなりサディスティックだ。

「とりま確保だ。連絡するぞ。」

「そうね。」

男達の服からは白い粉が沢山出てきた。

 こうして、2人の名コンビは復活した。

「やっぱり、お前らは正解だな。」 

 チーフの佐野が本部で笑いながら2人を出迎えてそう言った。

「ま、よろしくな。化け物系女子。」

「よろしく、ド変態系男子。」

 嫌味の言い合いは最早日常である。

「2人共、お互いの事をよく知ってるみたいだし、最高のコンビじゃない?」

 佐野が言う。

「そりゃあ、昔付き合ってた仲ですし、2人だけの感覚もあるんだと思いますよ。」

 後輩の何人かがそう言った。その後、彼ら彼女らが「禁句」という言葉の意味をよくよく理解したのは言うまでもない。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ