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竜と虎  作者: abc123www
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Episode 0ーⅱ

「おい、竜崎。」

TOKIOのD班の班長、竜崎純也はD班からF班までを束ねるチーフ、佐野晃に呼び止められた。彼は竜崎にとって恩師の様な男である。だから基本、彼の命令には100%従ってきた。

だがしかし、この時言われた事は即座に拒否した。

「絶対に嫌です。」

「だがな、お前は今、相方がいないだろ?」

「いやいや、進藤とアイツでは全然違いますよ!」

「あぁ、確かに。進藤よりずっと優秀だ。進藤もかなりの逸材だが、それ以上だ。」

「いや、だとしても俺とは気が合わないんです!それはコンビを組む上で大事ですよ!」

「確かに気は合わないだろうが、君たちが組んでいた頃は、2人に敵うコンビはいなかった。」

「でも…。」

「しかし、進藤はE班の班長に昇進したし、副班長のポストも空いてるしな。副班長はそれなりの奴じゃないといかんしな…。もちろん、俺は上にこれの撤回を求めたさ。でも、駄目だったんだよ。」

「は?こ、これって正式に上からきたんですか?!」

佐野はうなずくだけだった。

「マジかよ…。」

拒否権、無し。

上からの命令は絶対。これはチーフ同士のヘッドハンティングではない。

竜崎は溜息を吐いた。

そして同時刻、A班の副班長、虎西遥がチーフに竜崎と同じ理由で噛み付いて、同じ様に一蹴された事は特筆せずとも分かる事だった。

1週間後、この異動が公表され、D班が大きな危機を迎える事になるのは、細かく書かなくとも分かることである。

初日からD班の班室ではこんな声が響いた。


「ふざけんな!黒魔女機械我儘モンスター!!!!!」

「うるせぇ!脳筋変態糞ガキアホウドリ!!!!!」




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