キラーマシン 職安に行く
勇者一行は職安に着く。
職安とはいっても、神殿に近い建物で、中には様々な職種の人がたくさんいた。
「はぁ〰️これが職安ですかぁ〰️! 宿屋が20件は入りそうですね〰️」
ニコは職安を見上げて驚く。
今回は勇者とニコの2人で職安に来たのだった。
キラやサン、他の一行は宿屋で留守番をしている。
「こら! ニコ! 置いていくぞ!」
「待ってくださいです!」
勇者が受付に向かうとニコも後を追う。
「いらっしゃいませ〰️♪ 転職をご希望ですか? それとも技能訓練ですか〰️?」
受付嬢が、元気な声で勇者を迎える。
「求人を出したい!」
「求人ですね! では、こちらの用紙に企業名、採用職種、給料やボーナス、採用条件等をお書きくださ〰️い♪」
受付嬢は勇者に用紙を渡す。
「企業名って…」
「勇者一行でいいんじゃないですかね?」
「採用職種は、僧侶と魔法使いっと」
「給料、ボーナスか…」
勇者の手が止まる。
「そういえば… 皆さんはどうしてるですか? 私達はお小遣いもらってますが…」
「あぁ〰️ アイツ等に給料払った事ないな…」
「完全にブラックじゃないですか!?」
「いいんだよ! アイツ等は俺の愛をやってるんだから!! 給料は愛と書いとくか!」
勇者は用紙に愛と書く。
「採用条件か… 女性限定だな!」
「勇者様〰️ ホントにそれで人がくるですか?」
「大丈夫! 大丈夫! 何せ俺は勇者だから!!」
自信満々の勇者をニコは冷たい眼で見る。
「受付嬢さん! 書き終わったぜ!」
勇者は用紙を受付嬢に渡す。
「はい♪ ありがとうございます! それでは、採用試験はいかがなさいますか?」
「面接で頼む! 面接日は今日から5日後に今泊まっている宿屋で行うから!」
「わかりました〰️♪ 希望者が来たら、そのようにお伝えします!」
「ところで受付嬢さん! 今日仕事終わったら一緒に食事でもどうだい?」
「ん〰️ 考えておきますね! では、また!」
こうして、勇者とニコは一行に加わる僧侶と魔法使いの求人を出して宿屋に帰るのであった。




