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キラーマシン 勇者に夜這いを仕掛ける ◻️
次の村に着き、 勇者は宿屋に泊まる。
「……今日は…… ……賢者があの日だ…… ……勇者とのお楽しみはない……」
勇者のいる部屋を覗くと、 勇者は一人でイビキをかいて寝ている。
「……今なら…… ……殺れる……」
キラは勇者の寝ているベッドへ行く。
「……勇者様…… ……勇者様……」
キラは勇者を揺する。
「……ん? ……何だ? キラか?」
勇者は眼をこする。
「……勇者様…… ……私を…… ……勇者様の…… ……物に…… ……して」
そう言うと、 勇者はキラに抱きついた。
「……これで…… ……勇者は隙だらけ……」
……。
「……あれ?」
「Zzz……」
勇者はキラを抱き抱えたまま寝ている。
「……動けない……」
勇者の重みで、 キラは身動き取れなかった。
「……どうしよう…… ……これじゃ…… ……殺せない……」
そのまま、 朝を迎える。