キラーマシン 勇者のピンチに衝撃を受ける
「はぁ〰️」
勇者が大きなため息を吐いていた。
「お姉ちゃん! 珍しいですね? あの天上天下唯我独尊の勇者がため息を吐いてますよ?」
「…そうね… 遂に人生に嫌気でも差して自殺でも考えているんじゃないの…」
「キラ姉さん〰️ あの人に限ってそれはないんじゃないですかね〰️」
勇者のため息を吐いているのを見てキラ達はドアの裏でこっそり覗いて話をする。
「勇者タン? どうした? ため息なんか吐いて?」
「戦士お姉様! 勇者さん… 暗いですね?」
「勇者様! 何かあったのですか?」
「勇者さまぁ〰️ 溜まっているならベッドへ行きましょう〰️?」
戦士、武道家、神官に賢者も心配して勇者に話かける。
「…いんだ…」
「はい?」
「金がないんだ〰️!! ここの所、馬車を買ったり、一行が増えて食費が重なったり、酒場のバニーちゃんをお持ち帰りしたりして、金が足りないんた!!」
勇者は血の涙を流して叫ぶ。
「お姉ちゃん! 聞きましたか? 勇者ピンチです!」
「…本当… 思いもよらない所で… 私が稼いだ100万を使いきるなんて…」
「キラ姉さん〰️ お金稼いだのですか〰️?」
「…ちょっとね…」
そんな話をしているキラ達を余所に勇者はあるアイデアが閃く。
「そうだ!! お前達とキラ達でアイドルグループを作ればいいんだ!! プロデューサーは俺!! それなら自動的に金儲けができる!!」
勇者の言葉にキラ達は衝撃を受ける。
「あ、あのバカ勇者! 何かとんでもない事を言い出してるですよ!?」
「…死ねばいいのに…」
「ニコ姉さん〰️ アイドルって何をやるんですか〰️?」
驚いているニコにサンは聞く。
「アイドルはですね! 観客の前で踊ったり歌ったりするのよ!! 場合によっては、権力者に身体を売ったりするのです!」
「えぇ〰️!? そんな事やらせようとしてるんですか〰️!?」
「…まぁ、ニコの説明も間違ってないけど… 最後は飛躍しすぎている気がする…」
ニコの説明にキラが一言ツッコミを入れる。
「よぉーし!! まずは、商人紹介商会(略して商紹会)に行って商人を仲間にしてから計画実行だ!」
勇者は1人飛び出して行く。




