キラーマシン 3号起動 ◻️
魔王城・キラーマシン第三工場。
「一体…いつになったら…」
魔王は、カプセルの前でウロウロしていた。
「キラーマシン共からの勇者抹殺の報告は来んのか!?」
レッサーデーモンに怒鳴る。
「はい… 勇者一行が勢揃いだと言う報告は受けております!」
「なんだと!? それではいつ勇者共がこの城に来てもおかしくないではないか!?」
「そうなります」
「えーい!! 仕方ない!! キラーマシン3号を起動させる!!」
「ま、魔王様!! キラーマシン3号はまだ未完成!! 無理に起動したらどうなるか…」
「知ったことか!! 起動せよ!! キラーマシン3号!!」
魔王はカプセルのボタンを押す。
ウィィィィン…
中からエメラルドグリーンの髪の女の子が裸で出てくる。
「キラーマシン3号よ!! キラーマシンと2号と一緒に勇者一行を抹殺してくるのだ!!」
「ふぁぁぁぁ〰️」
3号は大きなアクビをする。
「嫌ですよ〰️」
「な、何だと!? 魔王である私の命令が聞けぬと言うのか!?」
魔王はプンプンする。
「だって〰️まだ〰️眠たいんですもの〰️」
3号は眠たそうな顔で答える。
「いいから行けぇ!! ゲホッ! ゲホッ!!」
「ほら〰️そんな〰️大声だすから〰️むせ込むんですよ〰️?」
3号はゆったりした口調で魔王に言う。
「それじゃぁ〰️もう少し寝たら〰️勇者一行の所へ〰️行きますから〰️おやすみなさい」
3号はカプセルの中に戻って行き、再び眠りにつく。
「くそ〰️!! 何てヤツだ!! 出てこい!! 勇者一行を抹殺するのだー!! 私が殺されてしまうだろうが!! ゲホッ!! ゲホッ!! ゲホッ!!」
レッサーデーモンはカプセルに怒鳴る魔王を見て
「はぁ…魔王軍辞めたい…母ちゃんの腹も大きくなってきたし…来月には産まれるから…無理か…」
レッサーデーモンは深いため息を吐く。




