キラーマシン 勇者一行を圧死させたい
「…ニコ…今日勇者一行は荒野の山を通るわ…」
「はい! お姉ちゃん! あの岩場が多い所ですよね?」
「…そう…通り道の一ヶ所に巨大な岩が1つあるの…」
「ほぅ! つまりその岩を落として勇者一行を圧死させるのですね!」
「…わかってる…わね…」
キラとニコは勇者一行を見送って、すぐに巨大な岩のある所へ先回りする。
「お姉ちゃん! 勇者一行が来たですよ!」
「…今よ…」
二人は岩を押す。
しかし、岩は動かない。
「お姉ちゃん! この岩…すごく重たいですよ〰️」
「…おかしいわ…私達キラーマシンの力なら、この程度の岩くらいなら簡単に落とせるはずなのに…」
「お姉ちゃん! 勇者一行が通りすぎちゃいますです!」
勇者一行は、キラ達の下を通りすぎる。
「…失敗…」
諦めた時、大きな岩が動く。
キラ達の前に、岩の顔が向く。
「お、お姉ちゃん! もしかして…この岩って…」
「…自爆岩…」
『自爆呪文』
自爆岩はその場で、自爆呪文を唱える。
ドガァァァァァン!!
自爆岩の爆発後にはクレーターが出来ており、その場にキラとニコは真っ黒になって倒れていた。
「げほっ…! げほっ…! お姉ちゃん…大丈夫ですか?」
「…げほっ… 大丈夫…装甲はキラーマシンのままだったから…助かった…」
「げほっ…! ホントですよ…でも、また失敗です…」
「…それ以上…言わないで…私の(精神)ライフはとっくに0…なんだから…」
二人に暗い影が落ちる。




