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キラーマシン チャンスを逃す

「……」


サムは勇者の目の前で倒れそのまま動かなくなってしまった。


「サムさん〰️?」


「動かなくなったですね」


「……死んだんじゃない?」


キラ達は落ちていた棒でサムを突っついてみたが、 サムが動く事はなかった。


「まったく…… 何だったんだ? この魚のモンスターは?」


勇者はため息を吐きながらサムの死体を見て言う。


「あぁ…… 貴方は王子様じゃなくて、 勇者様でしたのね!」


マリンは勇者に抱きつく。


「お、 おう! 俺は勇者! 君は一体何者なんだい?」


勇者は歯をキラッと光らせてマリンに微笑む。


「わ、 私は沈没しかけていた船から貴方を救い出した人魚なのです! 海の真ん中から、 貴方を陸地まで運んだのですが、 足が乾く前に陸地の人間に貴方が連れていかれてしまい……」


「そうだったのか…… 君も命の恩人だったわけだな……」


勇者はマリンを抱えると、 村の方へ向かう。


「勇者! 私も貴方看病をしましたわ!」


一緒に来ていた娘も勇者の後を追いかけて行ってしまった。


「お姉ちゃん…… 何なんですかね……」


「勇者は〰️ 私達の事を忘れてますね〰️」


「……とりあえず…… この魚人の墓でも…… 作ってあげようか……」


キラ達はサムの埋葬を済ませて、 勇者のお楽しみが終わるのを待った。


「ところで、 勇者様! 他の方達はどうしたですか?」


夕食を食べながら、 ニコは勇者に尋ねる。


「あぁ…… 他の奴等はあの嵐で離ればなれになったな……」


勇者はさらっと答える。


「心配じゃ〰️ ありませんか〰️?」


サンが更に尋ねる。


「まぁ、 アイツ等なら大丈夫だろ?」


勇者は食事をしながら言う。


「まぁ、 こうしてお前達に再会したのもいい機会だ! 仲間を探しに行くとするか!」


勇者はケラケラ笑う。


「お姉ちゃん! これは…… チャンスですよ!」


「……そうね…… 勇者は今1人…… 他に邪魔をする奴はいない……」


「他の方と〰️ 合流する前に〰️ 殺しましょう〰️」


「こっちは3人もいるですよ! 余裕ですね!」


「何をこそこそ話しているんだ? 明日には出発するから今日は早く休めよ?」


こそこそ話しているキラ達を放っておいて勇者は寝室へと行く。


「これは…… 早速チャンス到来ですね!」


勇者を見送った後にニコが言う。


「ところで〰️ 私達の荷物も〰️ ないのですが〰️ どうやって殺すのでしょうか〰️?」


「……あっ……」


キラ達は殺す為の武器も何も無くしていたことに気づく。


「……勇者…… 命拾いしたわね……」


「お姉ちゃん〰️ キリッとしてるところ申し訳ないですが……」


「まぁ〰️ まだ、 機会はありますよ〰️ 地道にやっていきましょ〰️」


キラ達は仕方なく諦めて床についたのであった。

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