キラーマシン 始動 ◻️
「キラーマシンよ! 勇者一行を抹殺してくるのだ!!」
魔王はキラーマシン(女の子)に指示を出す。
「……了解しました…… ……魔王様……」
キラーマシン(女の子)はスタスタと部屋を出ようとする。
「ちょっと待てぇ!! 服を着ろ!! 服を!!」
赤面の魔王がキラーマシン(女の子)を呼び止める。
「……あっ……」
自分の姿を見て、キラーマシン(女の子)は止まる。
「この布の服を着なさい!!」
魔王は布の服をキラーマシン(女の子)に渡す。
「……」
「どうした?」
「……これ…… ……可愛くない……」
「いいから着ろ!!」
魔王はキラーマシン(女の子)に服を着せる。
「……もう少し…… ……マトモな服はないのですか?」
キラーマシン(女の子)は不服そうに言う。
「お前! ロボットのくせに何を言っているんだ!?」
「……これじゃ…… ……勇者を手込めに出来ない……」
「コラコラ!! お前の目的は勇者一行の抹殺だ!! 手込めにする為に造られたんじゃない!!」
「……勇者を誘惑して…… ……ベッドに誘い込んだ所を殺すには…… ……胸がない……」
キラーマシン(女の子)はペッタンコの胸をさする。
「……魔王様…… ……何故私は幼女形態なのですか?」
キラーマシン(女の子)は魔王に問いかける。
「それはな……」
「……それは……?」
キラーマシン(女の子)は首を傾げる。
「私は大人の女が嫌いだからだ!! 私は魔王だぞ!? 魔王なのに、 他の魔族の女ときたら顔がキモいとか…… 時代はオーガの様な筋肉質な男がいいとか…… 眼鏡がオタクぽいとか…… 散々言いよってからに!!」
涙を流す魔王。
「……つまり…… ……魔王様はクズなのですね……」
「……ハッキリ言うか!?」
魔王はショックを受ける。