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キラーマシン O☆MO☆TE☆NA☆SI☆

キラ達は竜宮城(ドラゴンパレス)に着くなりに牢屋に入れられる。


「牢屋に入れられましたね〰️」


「これからどうなるですかね?」


「……さぁ…… 危害は加えてないんだから…… 大丈夫じゃないの……?」


キラ達が牢屋で話していると、 兵隊の1人が牢屋の前に立つ。


「釈放だ! 出ろ!! ポセイドン様がお会いにならされる!!」


キラ達は兵隊に連れられてポセイドンの間へ案内される。


「ポセイドン様!! 地上の人間を3名連れて参りました!!」


兵隊が叫ぶとドアが開き中へ入る。


「地上の方々! 手荒な真似をしてすまなかった! よく来てくれたね!」


そこには黒髪のオールバックで鼻の下に髭をはやした中年の男が立っていた。


「おぉ〰️ ナイスミドルですね!」


「海底でスーツなんて〰️ ベタベタしそうですよ〰️」


「……下半身は魚じゃなければ…… いいのに……」


ポセイドンは上半身はナイスミドルの中年ではあったが下半身は魚であり、 男の人魚であった。


「この度は我が娘を釣り上げたと言うのに殺さずに生かしておいて頂き感謝の言葉しかない!」


ポセイドンはキラ達に頭を下げる。


「いえ! こちらも人魚が釣れたのでどうしていいかわからなかっただけです!」


「ちょっと〰️ 食べるには抵抗が〰️ ありますよ〰️」


「……ところで…… 何か用なの……?」


「ちょ、 ちょっと! お姉ちゃん! 何冷静にデカイ態度でいるですか!? 殺されてちゃったらどうするです!!」


キラの変わらない態度にニコが焦る。


「ハッハッハッ! 娘を保護していただいた礼をしたいだけだ! ほら! マリン!! お前もちゃんとお礼を言いなさい!!」


ポセイドンが言うと奥からマリンが姿をだす。


「さ、 先程は わ、 私のお見苦しい姿をお見せした上に保護をして頂きありがとうございました!」


マリンは深々と頭を下げる。


「!?」(誰ー!?)


キラ達の心の中では別人の様な口調のマリンに衝撃を受けていた。


「まぁ! 堅苦しい挨拶はこの辺にしておいて食事にいたしましょう!」


ポセイドンが手を叩くと、 コック帽を被った人魚が頭を下げながら入ってくる。


「今宵の料理を担当させて頂きます! まずはお刺身からご用意させて頂きます!」


コック帽を被った人魚は奥に入っていく。


「お姉ちゃん! お刺身です!」


「いいんですかね〰️? 海底の人魚が魚を食べても〰️?」


「……いいんじゃないの……? 食べさせたいって言うんだから……」


キラ達が話していると厨房の方から声が聞こえてきた。


「い、 嫌だー!! まだ死にたくない!! 殺さないでくれー!! うぎゃぁぁぁあぁ!!」


ザシュッ!!


何かが切った音が聞こえると声はしなくなった。


「鯛の活け作りです……」


キラ達の前に船盛された鯛の刺身が出された。


「サ、 サン…… コレって……」


「今の〰️ 悲鳴から推測するに〰️」


ニコとサンが話していると鯛の顔がキラ達の方を向く。


「よ、 よぅ…… お前達…… おいしく…… 食べてくれよな……」


鯛はそう言い残すと力尽きる。


「ひぃぃぃぃ〰️!!」


ニコとサンの顔が青ざめる。


「ニコ姉さん〰️ 食べづらいです〰️ 無理ですよ〰️」


「バカ! サン! 私だって何か嫌ですよ!!」


ニコとサンはコソコソ話しているとキラは刺身を一切れ取って食べだす。


「……不味いわね……」


キラはボソッと言う。


「お客人! 口に合わなかったかね?」


ポセイドンがキラに聞く。


「……この鯛は……?」


「この鯛は我が国で犯罪を犯した罪魚(ざいぎょ)だ! 死刑になる変わりに客人が来たらもてなす様になっている!」


「……なるほど…… 道理で……」


「何か問題があったかね?」


「……この罪魚…… ほとんど何も食べさせてないでしょ……?」


「う、 うむ…… 罪魚だからな……」


「……魚は鮮度が命…… ……でも…… 実際はちゃんと食事を食べている魚の方が…… おいしい…… それに…… この魚を捌いたコック……」


キラはコック帽を被った人魚を見る。


「は、 はい! 何でございますか!?」


「……あなた…… 魚を切った事ないでしょ……?」


「い、 いえ! そんな事は……」


「……切身の切り方が雑ね…… 本来刺身は縦に切るのではなく…… 斜めに包丁を入れるの…… それに…… 切るときは1太刀で切らなきゃ…… ダメ…… 何度も包丁を入れると…… 身がボロボロになる……」


「す、 すみません!! 勉強になります!!」


キラの言葉にコック帽を被った人魚も頭を下げる。



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