キラーマシン エルフの里に行く
勇者一行はマオグルの情報でエルフの里を目指す。
「お姉ちゃん! この道であってるですか?」
「……たぶん……」
「勇者の神託が喋ってますよ」
『200メートル先右折です!』
「おい! この先右だってよ!」
勇者が一行に言う。
「なんなんですか? あの神託は!?」
「……たぶん…… ナビのアプリね……」
「ナビですか〰️?」
「……そう…… あれも…… 魔王様の開発したソフト…… 目的地を入れると…… 案内してくれる……」
「便利そうですね!」
「……正直…… 何やってくれてるの…… って…… 魔王様に言いたい……」
「でも〰️ 魔王軍にも〰️ 役に立ってるのですよね〰️?」
「……神託は…… 教会が…… 通信会社なの…… そこに…… 魔王様が…… 契約して…… ソフトを…… 貸しているの…… 魔王軍の…… 資金源の1つ…… でもある……」
「魔王が〰️ 教会と契約って〰️ どうなんですか?」
キラの説明にサンは呆れる。
「……他にも…… 神託で…… 遊べる…… ソシャゲとかも…… 配信しているわ…… 基本プレーは…… 無料…… 一部アイテムに課金…… させている…… みたい……」
「はぁ〰️ なんか…… 魔王軍って人間の娯楽の為にあるみたいです」
「……そういう所から…… お金を集めて…… 私達に…… 給料…… 払っているから…… 仕方ない……」
キラの説明に今度はニコがため息を吐きながら言う。
「おい! 見えてきたぞ!! あれがエルフの里みたいだぞ!」
勇者が言った先には小さな集落があった。
「エルフの里に着いたみたいですね!」
「勇者の鎧を〰️ 手に入れる前に〰️ 何とか〰️ しないと〰️」
「……そうね……」
勇者一行はエルフの里に入る。
「はぁ〰️ エルフは美人が多いな!」
勇者はすれ違うエルフを見てニヤニヤする。
「人間よ! 何でこんな所に!?」
エルフ達は勇者一行に気づくと足早に逃げていく。
「お姉ちゃん? どうしたですか?」
「キラ姉さん〰️ 顔が怖いですよ〰️」
逃げていくエルフ達を見てキラの眼が座る。
「……別に……」
「キラ姉さん〰️ まさか〰️ マオグルが言ってた事を〰️?」
「そう言えばエルフの女性は貧相な身体つきって言ってたですけど……」
逃げていく女性のエルフ達は皆、 胸が大きかった。
「……マオグルに…… 騙された……」
「お前達!! ここはエルフの里だ!! 何をしに来た!?」
武器を持った男のエルフ達が勇者一行の所に集まる。
「おかしいですね〰️ 男性のエルフは美形だと思ったのですけど〰️」
「まるでオークです!」
「……マオグル…… あてにならない……」
男性のエルフは皆団子鼻で、 身体は太っていて髪の毛も薄かった。
「ちょっとまてよ! 俺は勇者だ! この里にある勇者の鎧をもらいに来たんだ!」
勇者は目的をサラッと言う。
「な、 何だと!? 我等が守り神をもらうだと!?」
男のエルフは武器を勇者に突きつける。
「おいおい! 俺達は争いに来た訳じゃないぜ?」
勇者は男のエルフ達に話す。
「信用できぬ!!」
「待て!」
男のエルフ達の間から年老いたエルフが出てくる。
「長老様!!」
長老は勇者の所に歩み寄る。
「お主! 勇者と申したな?」
「そうだ! 魔王を倒すのに勇者の装備を集めている!」
勇者は長老の質問に答える。
「勇者の鎧が欲しいと?」
「そうだ! 持ってるならよこせ!」
「それでは条件がある!!」
「条件?」
「そうだ! 今このエルフの里は呪いにかかっておる! その呪いを解いてくれたらお主に勇者の鎧を渡そう!!」
長老は勇者に条件を突きつけた。




