キラーマシン 検索ソフトを使ってみる
「キラ姉さん〰️ 大変ですよ〰️ 勇者が今度は〰️ 勇者の鎧を求めて〰️ エルフの里に〰️ 向かうそうです〰️」
サンが勇者の次の目的地を調べてきた。
「……エルフ…… もう…… 180話にも近くなっているのに…… やっと…… ファンタジーぽい事…… 言うのね……」
「何言ってるですか? 今までだって充分ファンタジーやってるですよ!」
「……どうかしら……? ……100話越えてから…… ファンタジー要素…… あんまり…… ……なかった……」
「確かに…… カードゲームしたりテーマパークで遊んだりしてたですからね! でも、 バフォメットとの戦いはファンタジーだったじゃないですか?」
キラとニコが話しているとサンが割り込む。
「ちょっと〰️ お2人さん〰️? 何を言っているのかわかりませんが〰️ それは触れちゃ〰️ ダメですって〰️」
「まぁ、 サンのツッコミは置いておいて! それよりエルフの里ですか! あの種族は人間とも魔族とも相容れない種族ですよね?」
「……そうね…… 基本的には…… 獣人と…… 同じ……」
「そうなんですけど〰️ 勇者の鎧を〰️ 精霊の王が〰️ 守り神として〰️ 与えてるらしいんですよ〰️」
サンは勇者の鎧の話をする。
「……そもそも…… 勇者は…… どこで情報を…… 得てるの?」
「何でも〰️ マオグルって〰️ 言うのを使っている様ですよ〰️?」
「……それって…… 魔王様が…… 作った…… 検索ソフト……」
「そうなんですか!? 私もよくわからない事があると使うです! はぁ〰️ 魔王様、 魔王なんか辞めてエンジニアにでもなればいいですね!」
「……能力の…… 無駄使いね……」
「ちょっと〰️ 姉さん達〰️ 話がすすまないでしょう〰️?」
キラとニコにサンが再びツッコミを入れる。
「……最新の…… 神託…… 手にいれたの……」
キラは神託と言われる携帯を見せる。
「お姉ちゃん! 羨ましいです! どうですか? 使いやすいですか!?」
「……そうね…… 読み込み…… 速くて…… 全然…… 苦にならない……」
「キラ姉さんより〰️ 早く喋りますよね〰️」
「……サン…… 貴女よりも…… 早いわ……」
キラはサンを睨む。
「私の神託は要領がいっぱいですよ〰️ 読み込み遅いです!」
「ニコ姉さんは〰️ 動画の見すぎですよ〰️ だから〰️ 読み込みが遅いんです〰️」
「……プランの…… 見直し…… したら……? 使える要領増えるから…… ニコみたいに…… 動画ばかり見ている人は…… いいかも……」
「そうなんですか!? どうしても、 ネコやパンダとかの動物動画見ると、 かわいくて止まらなくなるですよ!」
「……わかる…… 私も…… ニャッキーの…… 配信動画…… 見てる……」
「キラ姉さん〰️ ニャッキーの事〰️ お気に入りですね〰️」
「……魔王様の…… 仕事で… 唯一…… 誉めたいと…… 思ったくらい……」
「ところで〰️ 動画はいいんですけど〰️ マオグルって〰️」
「……さっきも…… 言った…… 検索ソフト…… 音声を…… 認識して…… 調べる事も…… できるの……」
キラはマオグルのアプリを開く。
「すごいですね〰️」
「……調べたい事があれば…… 何でも…… 出てくる……」
「やってみたいです! お姉ちゃん! いいですか?」
「……いいよ……」
キラがマオグルのマイクボタンを押す。
「それじゃ! 『勇者の剣』!」
『勇者の剣ですね?』
「神託が喋ったです!」
ニコのテンションが上がる。
『勇者の剣は魔王の城の地下に封印されている 勇者にしか使えない伝説の剣です! 魔族が触るとその聖なる力で魔族は消滅します』
「すごいです!! そんな情報も入ってるですか!?」
「……まぁ…… 勇者の剣は…… ニコが持ち出して…… 勇者の手に渡ったけどね……」
「そ、 そうでしたです……」
ニコは頭をかきながら言う。
「……『勇者の鎧』……」
キラがマオグルに話しかける。
『勇者の鎧ですね? 勇者の鎧はエルフの里の守り神として、 精霊の王がエルフに与えた鎧です。』
「本当に〰️ エルフの里に〰️ あるのですね〰️」
「……エルフについて……」
キラは神託にエルフについて聞く。
『エルフですね? エルフは森の中に住む妖精の種族です。 人間・魔族とは違う容姿で美しいと言われています。 女性エルフの身体つきは貧相と言われています。』
「……仲良く…… できるかも……」
キラは神託の言葉に眼がキラリと光る。
「キラ姉さん〰️ とりあえず〰️ 話が進みませんので〰️ この辺で〰️」
「……そうね…… でも…… マオグルに…… 勇者の装備の…… 情報…… 入れてるなんて…… 魔王様は…… バカね……」
キラは魔王の造ったマオグルに呆れる。




