キラーマシン 番外編 〰️ニャズミーランドの1日 夜〰️
夜になりニャッキーが着替えていると、 ブゥさんがやってくる。
『あれ〰️? ニャッキー どうしたんだい〰️? 今日の公演はもう終わったよね〰️?』
『今日はこれからベルゼブブ様に依頼されたプライベートディナーショーをやりに行くんだ! ハハッ!』
『へぇ〰️ プライベートディナーショーをやるんだぁ〰️ 相手はどこのお偉いさんなんだい〰️?』
ブゥさんはニャッキーに聞く。
『なんでも魔族で謀反を起こした連中がいて、 そいつ等を討伐してくれた勇者一行なんだって』
『勇者一行? ボク達の敵じゃないか?』
ブゥさんは驚く。
『そうだね! 敵でもボク達の為に戦ってくれたんだ! 敬意を払ってもてなさないとね! ハハッ!』
『全くお前は何を考えているんだ!? 敵ならそこで殺せば全て解決するじゃねぇか!?』
話を聞いていたドンが割り込んでくる。
『確かね! でもボクはプロである以上卑怯な事はしたくないんだ!』
『ハッ! わからねぇな! そのディナーショーを利用しない手なんかねぇのにな!』
ドンはタバコに火をつける。
『とりあえずボク達には勇者一行の抹殺は任務に入ってないからね!』
『まぁそうだな! そんな事はその任務に就いた奴がやればいいんだしな! で、 ニャッキー! そのディナーショーはいくら貰えるんだ? ベルゼブブ様の依頼じゃかなりの額が貰えると思うが?』
『やっぱりドンはお金に汚いね! ハハッ! 金貨2000って言ってたよ!!』
『マジかよ! ボーナスじゃねぇか!? なぁ、 オレも参加したらいくらか貰えるか?』
ドンはニャッキーに聞く。
『来ても友情出演になるからノーギャラだよ! それでも来るかい?』
『…… やっぱり行かね…… それなら、 昨日のスタッフ集めて麻雀して昨日の負けを取り返すぜ!』
ドンはプイッとする。
『負けてもお金は貸さないからね!』
『冷てぇな!! なぁ、 頼むよニャッキー! 少し貸してくれよ!』
ドンはニャッキーに手を合わせる。
『貸してもいいけど、 利子高いよ! 1日1割でなら貸すよ! ハハッ!』
『この悪党め! なぁ、 ブゥさん! お前は貸してくれるよな?』
ドンがブゥさんに聞くと、 ブゥさんの姿はなかった。
『ブゥさんなら、 お金の話が出た時点で自分の部屋に帰ったよ!』
『クソ! どいつもこいつも血も涙もないな! まるでモンスターみたいだ!』
『何を言っているんだい? ボク達はモンスターだよ! ハハッ!!』
ニャッキーが呆れながら言う。
『じゃぁ、 ボクはそろそろ行くからね!』
ニャッキーはそう言うとディナーショーの会場へと向かう。
会場に着くと暗幕の裏でニャッキーは待機する。
『さぁ! ショータイムの始まりだよ!!』
ニャッキーが指をならすと暗幕が上がる。
『やぁ! ニャッキーだよ!! 今日はボクのディナーショーへようこそ!! 楽しんでいってね! ハハッ!』
ニャッキーは元気な声で挨拶をする。
しかし、 会場にはキラ、 ニコ、 サンの3人の姿しかなかった。
『あれ? 今日は13人くらいって言ってたのに少ないね?』
ニャッキーは驚く。
「勇者達はまだバフォメットとの戦いの傷が治ってないです!」
ニコがニャッキーに言う。
「ニャッキーさんに〰️ 会えるなんて〰️ 嬉しいですよ〰️」
サンは笑顔で言う。
「……キラーマシン…… やってて…… よかった……」
キラも無表情ではあったが喜んでいた。
『君達が今日のお客さんだね! 時間の許す限り楽しもうね! ハハッ!!』
こうして、 ニャッキーとキラ達の夢の一時は過ぎて行くのであった。




