キラーマシン 勇者・キラVSバフォメット②
「く、 くっそぉ!!」
バフォメットは残った腕で勇者に殴りかかる。
「がぁぁぁぁぁ!!」
バフォメットの拳は勇者にあたる。
「!?」
しかし、 勇者はすぐに体勢を戻しバフォメットに再度襲いかかる。
「くっ!!」
今度はバフォメットの蹴りが勇者にあたりぶっ飛ぶ。
「はっ…… はっはっはっはっ!! 覚醒したと言うからどんなものかと思えば獣の様になっただけではないか!! やはりまだ未完成だったのだな!! 完全に覚醒する前に殺してくれる!」
バフォメットが勇者に向かって魔力弾を放つ。
「……させない……」
キラが勇者の前に立ち魔力弾を受ける。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
キラの後ろから勇者が飛んできてバフォメットのもう片方の腕を斬り落とす。
「ぐぁぁぁぁ!!」
「……この…… ……チャンス…… 逃さない……」
バフォメットは腕を斬られた悲鳴を上げて上空を見上げた時、 バフォメットの眼には殴りかかってくるキラの姿が映っていた。
「まっ…… 待てぇ!!」
「……苦しまずに…… 殺して…… あげる……」
「がぁぁぁぁぁ!!」
キラの拳がバフォメットの顔面にめり込むと同時に勇者の剣がバフォメットの腹部をまっぷたつに斬る。
バフォメットを倒したと同時に勇者は力が抜けたようにその場に倒れる。
「……ちょっと…… 手こずった……」
キラもそのままその場に座り込んでしまう。
こうして、 ベルゼブブから持ち込まれた魔王に反旗を翻した魔族の討伐を終えた勇者一行とキラ達であった。
しかし、 この様子を離れた場所から様子を見ていた人物がいた。
ベルゼブブだ。
「ベルゼブブ! お前に頼まれた勇者の手助けは終わったぞ!」
アスモデウスがベルゼブブに話しかける。
「おぉ! すまなかったな! 元・魔王四天王のお前に手を煩わせてしまって! お前が四天王を辞めていたおかげで他の魔族にも気兼ね無しに頼めた!」
ベルゼブブはアスモデウスに言う。
「ところで、 勇者はバフォメットを倒せたのか?」
「うむ! あのキラーマシンと一緒に倒した様だ!」
「キラーマシンと?」
ベルゼブブの言葉に驚くアスモデウス。
「あぁ! なかなか興味深いな! 勇者を殺す為に造られたはずのキラーマシンが、 その勇者と共に肩を並べて戦うなんてな!」
「まぁ、 私はお前から依頼料金が頂ければ別に何でも構わないがな! 正直、 魔王軍に関わるのはこれで最後にはして欲しいがな!」
「あぁ! なるべくそうするさ!」
ベルゼブブはアスモデウスの言葉に笑いながら答える。
「じゃぁ、 約束の金は指定の口座に振り込んでおいてくれな!」
アスモデウスはそう言うと、 ベルゼブブの前から姿を消す。
「……全く…… 今回は出費が多かったな…… 後でレッサーデーモンに言って経費で落としてもらわなきゃいかんな!」
ベルゼブブはため息を吐きながら呟く。
「さて…… 私も戻るとするかな! しかし、 あのキラーマシン…… 気になる事があるな…… プログラムに組み込まれた物とは思えぬ発言や行動…… 一度調べてみる価値はありそうだな…… 行きたくはないが魔王様のお見舞いがてら、 そこら辺の資料の閲覧の許可を取ってくるとするか……」
ベルゼブブは魔王が入院している魔族病院に向かって飛び立った。




