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キラーマシン 勇者・キラVSバフォメット

「さて! もう攻撃が怖くないと解れば怖くはない! だが! まだかくし球があるやも知れぬ! 距離を取って戦うのが得策!!」


バフォメットはそう言うと、 魔力弾をキラに向けて放つ。


「……」


キラは魔力弾をかわしながら、 バフォメットとの距離を詰めようとするも、 バフォメットはキラが近づくと離れ、 また近づくと離れる様に魔力弾を放ちながら攻撃を繰り返す。


「……ちょこまか…… ……うざい……」


キラは蹴りを放つ。


「拳でなければ問題ない!!」


バフォメットはキラの脚を掴む。


「……しまっ……」


「どうやら…… 蹴りはたいしたことないみたいだな!!」


バフォメットは脚を掴んだまま壁にキラを投げつける。


「きゃっ!!」


「どうやら俺様の勝ちのようだな!」


バフォメットはキラに向かって言う。


「……くっ…… ……今のダメージで…… ……出力が20%低下…… 次に同じダメージを…… 受けると…… 対象の殲滅確率…… 25%……」


「人形は人形らしく敗北を受け入れたらどうだ?」


「……あっ……」


キラはある事に気づいて驚く。


「……どうした? 人形のくせに死ぬのが怖いのか?」


「……なんで……?」


「ん?」


キラの視線がバフォメットの後方にいっている事に気づき振り返える。


「バ、 バカな……」


バフォメットもその事に驚く。


「……ふう…… ふぅ…… ふぅ…… ふぅ……」


勇者が立ち上がっていた。


「何故…… 立ち上がった!?」


「あああああああ!!」


勇者はバフォメットに向かい走りだし斬りかかる。


「バカが!!」


バフォメットは勇者にカウンターする様に拳を放つが、 勇者は盾で受け流す。


「なっ!?」


「おぉぉぉぉぉ!!」


勇者は受け流した状態から流れるように、 バフォメットの腕を斬り落とす。


「ぐわぁぁぁぁぁ!!」


「……ふぅ〰️!! ふぅ〰️!! ふぅ〰️!!」


「ま、 まさか……? 意識が戻ってないのか? 闘争本能だけが身体を動かしているとでもいうのか!?」


バフォメットは斬られた腕を押さえながら言う。


「……また…… 無意識で…… 勇者の覚醒…… した……」


「なんだと!? これが勇者の覚醒だとでも言うのか!?」


キラの発言にバフォメットは衝撃を受ける。


「……まだ…… 未完成の…… 覚醒……」


キラは勇者の横に歩み寄る。


「……ふぅ〰️!! ふぅ〰️!! ふぅ〰️!!」


「……勇者…… ……一緒に…… 戦う……」


キラは勇者の横まで来ると拳を構える。


「何なんだ!? お前達は!? ゆ、 勇者とモンスターが並んで魔族の王になろうとする俺様に立ちふさがるとでも言うのか!?」


バフォメットは後ずさる。


「……勇者には…… 聞こえて…… ないよ…… 行け! ……勇者……」


「うああああああああ!!」


キラの掛け声で勇者はバフォメットに向かう。

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