キラーマシン 僧侶・魔法使いVSフルカス
勇者一行が、 バフォメットの城の最初の扉の前に着く。
「この奥に誰かいんのかな?」
勇者が扉を開けると、 部屋の奥に1人の女の魔族が立っていた。
「私の名前は『フルカス』! バフォメット様に仕える4人の魔族の1人だ!!」
フルカスは鎖にトゲのついた鉄球を取り出す。
「勇者よ!! 死ね!!」
フルカスは鉄球を勇者に投げつける。
「突風呪文!!」
魔法使いが、風の呪文を唱えて鉄球はその速度が落ち床に落ちる。
「勇者様! ここはウチがやるから先に進んで!!」
魔法使いは勇者に先に行くように言う。
「お前! 何を言ってるんだよ!」
勇者が言うと僧侶が勇者を押し退ける。
「だったら! アタイも一緒にやってやんぜ!! 魔法使いとは同期だからな!!」
「僧侶! お前まで!!」
勇者は僧侶の参戦まで驚く。
「あのバフォメットって魔族! 四天王に負けず劣らないんだろ? 勇者! アンタにこんな三下相手に体力を使わせる訳にはいかねぇんだよ! だからここはアタイ達に任せて先に進みな!!」
僧侶は拳どうしをぶつけて言う。
「わ、 わかった! 死ぬんじゃねぇぞ!!」
「おう! 任せときな! この戦いが終わったら身体で払ってもらうぜ! 勇者!」
「そうですね! ちゃんとしてもらうますよ!」
僧侶と魔法使いの言葉に勇者は苦笑いをする。
「お前達…… それは男の俺のセリフじゃねぇのか?」
「さぁ!! 行きな!!」
「わかった!! 行くぞ!! 皆!!」
勇者達は、 僧侶と魔法使いを残して先に進む。
「あれれ〰️? 勇者! いいのかい? 仲間を置いていって?」
フルカスはニヤニヤしながら通り過ぎようとする勇者に言う。
「まぁ、 バフォメット様は君を待っているみたいだから行かせてあげるけどね! 仲間が死んでも構わないのかな? 勇者失格だね! 君は!」
「くっ!」
勇者は足を止める。
「火炎呪文!!」
「おっと!!」
フルカスは魔法使いの放った火炎呪文をよける。
「早く行け!! 勇者!!」
僧侶はフルカスに拳を当てるが、 フルカスに防御される。
「アタイ達を信じてな!!」
「わ、 わかった!!」
僧侶の言葉に勇者は先に進む。
「まったく…… せっかく勇者をここで殺そうと思ったのに……」
フルカスは残念そうに言う。
「それは残念だったな!! アタイと魔法使いが相手じゃつまらないかい?」
僧侶の言葉にフルカスは笑いながら答える。
「いや!! 君達をミンチにして勇者の落ち込む姿を想像したら楽しそうだから先に君達から地獄に送ってあげる事にするよ!!」
「そう簡単にはいかせませんよ!!」
「あぁ!! アタイ達を舐めてる事を後悔させてやんよ!!」
魔法使いは杖を、 僧侶は拳を構える。




