キラーマシン 新たな刺客がくる③
「……次の勝負は…… 私が出る……」
キラが前に出る。
「お姉ちゃん! お姉ちゃんは大将じゃないですか!?」
ニコはキラに言うと、 キラはニコに向かって話す。
「……次…… 貴女が負けたら…… 私の出番が…… ないから……」
「お姉ちゃん? 私が負ける事前提ですか!?」
ニコは驚く。
「……そっちは…… 誰……?」
キラはモンス達に聞く。
「それでは、 私が行きます!」
スミスが前に出る。
「……勝負方法は……?」
「これで勝負します!!」
スミスは無数の穴の開いた小さい樽を出す。
「……これは……?」
「これは『魔王様! 危機一髪!!』ってゲームです!」
スミスは魔王にそっくりな人形を樽の上に開いている穴の中に差し込む。
「そして! このナイフを樽の開いている穴に刺して、 魔王様を飛ばした方の勝ちってゲームですよ!」
「……わかった…… 魔王様にナイフを刺せばいいのね……」
キラとスミスはナイフを各自何本か持つ。
「……先行は…… あげる……」
「いいんですか? じゃぁ…… いきますよ!」
スミスはナイフ持つ。
「ごめんなさい! 魔王様!」
スミスがナイフを刺すが魔王人形は飛ばない。
「……次は…… 私……」
キラがナイフを持つ。
「……魔王様の…… ……太ももを刺す……」
しかし、 魔王人形は飛ばない。
「次は、 私ですね! すみません! 魔王様!」
スミスがナイフを刺すがまたしても、 魔王人形は飛ばない。
「……次はお腹…… 死ね…… 魔王様……」
キラがナイフを刺すが魔王人形は飛ばない。
「うぅ〰️ 何か胃が痛くなりそうです〰️ 私…… 死体なんですけど」
スミスがナイフを刺すが魔王人形は飛ばない。
「……くたばれ…… 魔王様……」
キラがナイフを刺しても魔王人形は飛ばない。
「お互い息を飲む様な戦いッスな! 何かキラさん魔王様に恨みでもあるッスか? ナイフを刺す度に殺意を感じるッス!」
モンスがニコに聞く。
「あ〰️ たぶん…… 戦闘形態の事根に持ってるですね」
「おっと! スミスが次のナイフを刺したッス!」
「聞いといて聞かないですか……」
ニコは無視をするモンスにイラッとする。
スミスがナイフを刺すが魔王人形は飛ばなかった。
「……次は…… 尻……」
キラがナイフを刺すと魔王人形が飛ぶ。
「……チィッ(まだ、 刺したりないのに)……」
魔王人形が飛んで、 キラは舌打ちをする。
「負けちゃいました…… さすがキラさんですね!」
「……まぁ…… これが…… 主役の力……」
キラは勝ち誇る。
キラーマシン 1勝1敗。
品種改良モンスター 1勝1敗。
2組の戦いは最終戦へと向かう。
一方…… 魔王城では……。
「痛い!! 何か痛いぞ!!」
「ま、 魔王様! いかがなさいましたか!?」
痛がる魔王にレッサーデーモンが尋ねる。
「太ももと腹と尻が…… 何かに刺されたかのような痛みが走るんだ!!」
「? どうしたのでしょうか?」
泣きながら叫ぶ魔王に、 首を傾げるレッサーデーモン。
「うぅ〰️ まるで呪いの様な感じだ…… 誰かに恨みを買う様な事はしてないはずなのに……」
「魔王が恨み買わないって…… 普通…… 人間から恨み買うでしょうが……」
痛みに悶える魔王をみて、 レッサーデーモンは呟く。




