キラーマシン カードゲームで闘う
「お姉ちゃん! 魔王城からこんな物が送られて来たですよ!」
ニコは汚い巻かれた布をキラに見せる。
「…何… これ?」
「とりあえず〰️ 広げてみましょう〰️」
キラ達は布を広げてみるが、 正方形のテーブルに被さるくらいの大きさの布だった。
「なんなんですかね?」
「キレイに拭いてみましょう〰️」
サンが布を拭くと、 布の中に長方形の枠が何個もあった。
「…なに? この模様…」
キラは布をジーィッと見る。
「お姉ちゃん!! この布の模様ですが、 『決闘! デュエル エンブレムロボ』で遊べそうですよ!」
ニコが手を叩いて言う。
「…なにその… …クドイ名前…」
キラが嫌そうな顔をする。
「カードゲームですよ! お互いに1体のプレイヤーロボットカードを選び、 山札から装備カード、 魔法カードを使って相手のライフを0にすれば勝ちってゲームですよ!」
ニコが自慢気に説明する。
「…ふーん…」
キラは興味なさげにニコの話を聞く。
「キラ姉さん〰️ この布には〰️ 何やら闇の力が備わっている見たいですよ〰️」
サンが布を見ながら話す。
「…つまり… この布を使って… 勇者を殺せるかも… しれない…」
「でも〰️ それじゃぁ〰️ 勇者だけじゃなくて〰️ もう1人のプレイヤーにも〰️ 危険が伴いますよ〰️」
キラの発言にサンが言う。
「…大丈夫… やるのは… 私だから…」
「お姉ちゃん!!」
「キラ姉さん〰️」
キラの眼は燃えていた。
「…その前に… ルールを… 細かく教えて…」
「大丈夫ですかね?」
「不安この上ないでしょう〰️」
キラに、ニコとサンは不安を覚える。
3日後…。
「キラ! 俺に、『決闘! デュエル エンブレムロボ』で挑むとは無謀だな!!」
勇者はキラを指差して言い放つ。
「…勇者様… …このゲーム… 知ってるの?」
「ふっふっふっ… 知っているも何も昔ハマっていて、 村で俺に勝てる者などいなかったくらいだ!!」
勇者は自信満々に言う。
「何言ってるんだよ! ラキ姉さんには1回も勝てなかっただろ?」
クリスがそこに口を挟む。
「クリス! お前… 生きていたのか? (記憶をなくしたキラの料理を食べて)死んだんじゃなかったのか?」
「生きてるよ!! 生死の境をさ迷っていたけどな!!」
クリスは勇者に怒鳴る。
「うるせーな… まぁ、 いい! キラ! 例え子供でも、 俺はゲームとなれば容赦はしない!! 圧倒的敗北を覚悟するんだな!!」
「…勇者様… 私も… 負けないから…」
キラと勇者がテーブルを挟んで対面する。
「行くぞ!! キラ!!」
「…来い…」
「「決闘!!」」
キラと勇者の『決闘! デュエル エンブレムロボ』の闘いが幕を上げる。




