キラーマシン 恋をする②
「…ニコ… ちょっといいかしら…?」
「お、 お姉ちゃん!! それにサン!」
キラがニコに話しかけると、 ニコは慌てて見ていた紙を隠す。
「ニコ姉さん〰️ 最近ため息が多いですよ〰️? 何か悩み事でしょうか〰️?」
「えっ!? そ、 そんな事… ないですよ〰️!! 2人共〰️ 顔が怖いですよ〰️?」
ニコは笑いながらキラとサンに言う。
「…ニコ… 借金があるなら… 言いなさい… 特別に… 無利息で貸してあげる…」
「ちょっ、 ちょっと! お姉ちゃん!! 私はお金なんか借りてないですよ!!」
「…違うの?」
キラのニコが借金をしたからため息を吐いていた説は消えた。
「それじゃ〰️ やっぱり〰️ 勇者の言っていた〰️ ニコ姉さんに好きな人ができたって話が〰️」
「す、 好きな人ですか!? サン… 何を言ってるですか? 私達はロボットですよ? 好きな人なんてできるわけないですよ! まぁ、 あえて好きな人と言えば、お姉ちゃんやサンですよ!!」
ニコは驚きながらも、サンの言葉を否定する。
「おかしいですね〰️ じゃぁ、 何でそんなにため息ばかり吐いているのでしょうか〰️?」
「えっ!? そ、 そんなにため息吐いてたですか? 2人の気のせいじゃないですかね? あははは〰️」
ニコは頭をかきながら笑い飛ばす。
「…じゃ… さっき隠した紙を… 見せなさい…」
キラがニコに詰め寄る。
「な、 何の事ですかぁ〰️? 私は何も隠してないですよ〰️!」
ニコは口笛を吹きながらごまかす。
「…サン! ニコを取り押さえて…」
「はい〰️ ごめんなさい〰️ ニコ姉さん〰️」
サンはニコを取り押さえる。
「…ここに… 隠したの… 見てた…」
キラがニコの服に手を伸ばして隠した紙を探す。
「あははは〰️!! くすぐったいですよ〰️! ダメですって〰️! やめてくださ〰️い!!」
キラはニコの隠した紙を取り上げる。
「…これね…」
「お姉ちゃん!! ちょっと!! 見ないで下さいですよ!!」
キラはニコの隠した紙を広げて中を見る。
「…何これ…?」
「私にも〰️ 見せて下さい〰️」
キラとサンが紙を見るとそこには、
『結果にコミュット!! ライジュアップ!! あなたの理想の体型を応援します!!』
と書かれたチラシがあった。
「あぁ〰️ 見られちゃったです〰️」
ニコは肩を落とす。
「もう1枚紙がありますね〰️」
チラシの裏にあったもう1枚の紙を見る。
「…これは… メンテナンスをした時の結果の紙ね…」
「ニコ姉さん〰️ 体重が増えてるですね〰️」
中を見ると、ニコの体重が1つ前の数値と比べて増えているのが数値で書かれていた。
「そうなんですよ! お姉ちゃんのご飯が美味しくて最近食べ過ぎてたです! だから、体重が増えてるですよ! 痩せようと思ってチラシを見てたです!!」
ニコは泣きながら話す。
「ニコ姉さん〰️ 私達ロボットは〰️ 食べ過ぎても〰️ 体重は増えませんよ〰️?」
「えっ?」
サンの言葉にニコは驚く。
「…たぶん… 最初に書かれた数値は… 初期設定時の数字… 今回初メンテナンスだから…」
「ニコ姉さん〰️ 作られる前と後じゃ〰️ 胸の大きさが違ってますから〰️ それが〰️ 体重として増えたのですよ〰️」
サンは胸の大きさの数値を、初期設定と比べて違う事を話す。
「そうなんですか!? なんだ〰️ 心配して損をしたですね〰️!」
ニコは笑いながら言う。
「よかったですね〰️ ニコ姉さん!」
「ホントですよ! それならそうと書いておいて欲しいですよ!」
「…バカ…」
キラはニコの胸を見ながら呟く。
その後、キラは自分の胸をさすってちょっと悔しがっていた。




