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キラーマシン 勇者を刺殺する

「…この前は… 勇者が無事(?)に帰って来た…」


「そうですね〰️ 何かゲッソリはしていた様ですが〰️」


「あはは! 魔獣にでも襲われたみたいでしたですね!」


ニコとサンが笑いながら話す。


「…でも… 勇者は寝ている時は無防備なのは… わかった… 今度は… ちゃんと… 寝ている所を狙う…」


キラは真剣に話していたが、ニコとサンが言い返す。


「お姉ちゃん! 直接寝込みを襲っても、 勇者は殺せないですよ?」


「そうですよ〰️ 正面突破は無理だと思います〰️」


「…確かに… 無理ね…」


キラはニコとサンの意見を肯定する。


「…でも… 床の下からならどう!?」


「な、 なるほどです!! 確かに、 床の下からなら気づかれないです!」


「盲点でしたね〰️」


キラの話を聞いて、ニコとサンに衝撃が走る。


「…作戦はこう… …勇者が寝てる部屋の床下から …ただ刺殺… それだけ…」


「シンプルイズベストですね!!」


「それでは刃物を買いに行きましょうか〰️」


こうしてキラ達は各々刃物を買いに行き、 勇者の寝る夜を待つ。


夜になり、 勇者が寝静まった頃合いを見計らいキラ達は床下を這いつくばっていた。


「狭いです! 暗いです! ジメジメしてるです! 虫がいそうです!」


「ニコ姉さん〰️ それは〰️ 私達皆一緒ですよ〰️」


「…後、少しで… 勇者の寝室の真下…」


どうにか、キラ達は勇者の寝室の床下に辿り着く。


「…サン… 貴女は… 何を持ってきたの?」


「私は〰️ ナイフを買ってきました〰️」


サンがナイフを見せると、キラはサンの頭にチョップをする。


「痛いですよ〰️」


「…貴女… 床下からナイフで… 勇者まで届くと思うの?」


「あっ! 無理ですね〰️」


サンは床下の厚さを頭に入れていなかった。


「…ニコ… 貴女は?」


キラがニコに聞くと、自信満々に答える。


「ふふ〰️ん! 私はですね! ちゃんと床の厚さも考えていましたですよ! 槍です!!」


「…はぁ…」


キラは深いため息を吐く。


「何でですか? お姉ちゃん!」


「…貴女… その槍… この床下から突き刺せる?」


「それは… あっ… 無理でしたです…」


ニコは這いつくばって移動する位の高さしかない事に今気がついた。


「…やっぱり… ここは… 私が…」


キラは剣を見せる。


「さすがにお姉ちゃん! これなら、 殺れるですね!」


「…当然…」


キラは床下から剣を突き刺す。


「…さあ… 勇者の死に様を見に行きましょう…」


キラ達は、床下から抜け出して勇者の寝室を見に行く。


「がぁぁ〰️」


勇者はベッドでイビキをかいて寝ていた。


「お姉ちゃん! 勇者、 無事ですね?」


「確かに〰️ 剣は刺したはずですよ〰️?」


「…あっ…」


生きていた勇者に、 ニコとサンが不思議がっていたら、 キラが何かに気づく。


「…ベッドの事… 忘れていた…」


キラの剣はベッドのマットまで刺さっていた所で止まっていた。


「今日も殺せなかったですね…」


「…また… 明日… がんばろ…」


キラ達は、諦めて寝ることにする。


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