キラーマシン 勇者と温泉に浸かる
キラと勇者一行は温泉に来た。
「はぁ〰️生き返るわぁ〰️♪」
「たまにはいいもんだな!」
賢者も戦士も温泉に浸かりご機嫌だった。
「そうだろう!? 温泉はいいものだ!!」
勇者が現れた。
「…勇者様…ここ…女湯…」
「構うものか!! なんせ、俺は勇者だからな!!」
勇者はドヤる。
「…いや…ダメでしょ…」
「まぁ! 貴方が勇者様なの?」
一人の娘が勇者に近寄る。
「逞しいわ! 勇者様! あちらで背中を流させて下さい!」
「ん〰️? そうか? そうか? 善きに計らえ!」
勇者と娘は湯船から出て洗身場へ向かう。
「…これは…チャンス…石鹸に足を滑らせて…頭を打てば…殺せる!!」
キラは固形石鹸を勇者の足元目掛けて投げる。
「…しまっ…」
湯船に浸かっていたキラの手元は水(温泉)の抵抗力で固形石鹸は勇者ではなく、娘の足元に向かう。
ドサッ!!
ガン!!
娘は鈍い音を立てて、後頭部を岩にぶつける。
「お、おい!大丈夫…」
勇者は倒れた娘を見て驚く。
「こ、こいつ! 魔族だ! 悪魔族のサキュバスだ!」
頭を打って死んだ娘は、変身が解けてサキュバスに戻っていた。
「危なかったぜ… コイツに背中を洗われていたら後ろから攻撃されて殺されていたかもしれない… しかし、勝手に転んで自滅するとは、愚かなヤツだ…」
勇者は汗を拭う。
「…何故…?」
キラは、完全に落ち込む。




