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キラーマシン 勇者暗殺を企てる③

深夜になり、自称魔法使いを籠に入れて勇者一行はドラゴンの出現を待っていた。


「眠いな… ドラゴンなんて本当に来るのか?」


勇者はあくびをしながらぼやく。


「静かにしろ! あの魔法使いが身体を張って生け贄の代わりをしているんだ!」


クリスが怒る。


「もうさ〰️ アイツが喰われておしまいでよくね?」


「本当に… 最低な奴だな! お前は!!」


勇者に呆れ返るクリス。


「! 来たみたいだな!」


勇者がそう言うと、8つの首を持つドラゴン… ヤマタノオロチが自称魔法使いの入っている籠へと近づく。


「ヤマタノオロチ… まさか… こんな辺境の村に現れるなんて!」


「何だ? そんなにヤバいのか?」


勇者はクリスに聞く。


「ヤバいってものではない! 確か… 8つの頭の内1つが奴の本体であり、 その他の頭は潰してもすぐに再生すると言われている!」


「うわっ! ソイツはめんどくさい敵だな! 帰るか?」


「お前と言う奴は! このまま、あの魔法使いを放置する気か!?」


ヤマタノオロチは籠の目の前で歩みを止める。


『約束通り… 生け贄を出した様だな… さぁ、娘よ! こちらへ参れ!!』


ヤマタノオロチが籠に向かって話しかけると、籠の中からベールで顔を隠した、自称魔法使いが出てくる。


『ムッ? なにやら随分と身体つきがたくましい気が…』


ヤマタノオロチは怪しむ。


「バレてはしかたないであります!!」


自称魔法使いは顔を隠していたベールを外しす。


『あ、 あの娘ではない!? モ、 モアイが出てきた!?』


「村人を苦しめる! ドラゴンめ!! ここで正義の鉄拳で成敗してやるであります!!」


自称魔法使いはヤマタノオロチを指差して吠える。


「あ〰️ぁ… アイツ… 魔法使いなのに鉄拳とか言い出したよ… やっぱり本当は、武道家なんじゃね?」


「おい! アホな事を言ってないでボク達も行くぞ!!」


クリスが勇者を引っ張る。


『おのれ! 謀ったな!!』


ヤマタノオロチは、自称魔法使いに襲いかかる。


「喰らえ!! マジカルプリティーボンバ!! イェー!!!」


自称魔法使いの拳が、ヤマタノオロチの頭の1つに炸裂すると、頭が爆発する。


「どうでありますか!?」


しかし、爆発した頭はすぐに再生する。


「やはり、本体の頭を叩くしかない! 勇者!! 早くしろ!」


「わかった! わかった! お前達も頼むぞ!!」


勇者一行とクリスが、自称魔法使いの戦いに加わった。


「お姉ちゃん! 始まったですよ!」


「…スナイパーライフルの準備… 完了…」


キラ達は少し離れた場所で勇者一行の動向を監視していた。


「キラ姉さん〰️ 何とですね〰️ 弾が3発しか入ってなかったのです〰️」


サンは3発の弾丸をキラに見せる。


「どうするですか!? 3発で勇者を仕留めなきゃいけないのはプレッシャーですよ!!」


ニコはサンに言うが、キラは3発の弾丸をスナイパーライフルに装填する。


「…問題ないわ… 仕留めてみせる…」


スナイパーライフルを構え、スコープを覗きこむ。


「お姉ちゃん! お姉ちゃんに全て任せるです!」


「失敗を恐れないで下さい〰️」


ニコとサンはキラに全てを託した。


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