私のステータス普通じゃないよね...
それから毎日、私はお兄ちゃんと練習し続けた。今までわかってなかったけど、実は自分のステータスってものが見られるらしい。お兄ちゃんに見方を教えて貰った。
《ニアのステータス》
聖職者
光・闇・地・火・水・風・癒・乾・磨・切の魔法使用可能。
回復ポーション・強化アイテム・防具・家具・服・装飾品の錬金可能
クローゼット・研究所・錬金所・キッチン・洋裁所使用可能
ステータス計測・透視・破壊・再生・時空操作・空間操作、可能
とりあえず今のところはこれぐらいしか見られなかったけど...聖女に関係ないの多いよね。
お兄ちゃんは色々出来て良いじゃないって言うけど、それぞれの魔法とかどう使うかまだわかんないものばっかりだし...
「羽美、せっかくステータス計測出来るんなら俺のステータス見てみてよ」
お兄ちゃんのステータス...正直すごく気になってた。
やり方はなんとなくだけど見てみた。
《レオンのステータス》
勇者
攻撃力・防御力・体力・スピード・回復・〇〇 アップ
所得経験値3倍、〇〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇〇、〇〇〇、
聖女の〇〇〇によって戦闘能力アップ
伏字になってしまってるのが多い。
ありのままをお兄ちゃんに伝えると驚かれた。
「俺って勇者だったんだな...初めて知ったよ...しかも何か聖女ってワードあるな...」
私がお兄ちゃんの役に立つならいいんだけど...
「まぁ、羽美がいたら生活には困んないなっʬʬʬ」
「確かに...生活出来るかも...」
私達はひとしきり笑ったあと、これからどうするか考えた。
「とりあえず、今はまだニアのステータスは見せない方がいいな。何かと面倒に巻き込まれそうなもんがあるし」
「そうだね...癒しとか計測なら明かしても何とかなるけどそれ以外は聖女としてはどうかと思うわ...」
ガサッ...
「誰かいるっ?!」
「まずいな...俺とニアの事がバレるかもしれない...」
「ど、どうしよう...」
これからどうすればいいのか、私にはわからなかった。しかし、お兄ちゃんは淡々と
「いいか。これから俺らは田舎に逃げるぞ。聖女も勇者もここで死んだことにするんだ。存在がないならきっと追っかけて来ないはずだ。」
「...わかった」
私は恐怖に怯えていた。知らない場所で自分の身に危険が訪れるなんて...しかし、お兄ちゃんの言うことさえ聞いていればなんとかなるんじゃないか。そう思ってついて行くことにした。