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変わり者の伐剣者  ~教師生活は思った以上に大変だ!!~  作者: 源五郎
第二章 教師生活一年目 ―夏期長期休暇
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第三十一話 ハーン式訓練(本家)は初めてを大事にする

(二話連続更新の二話目です)


 暗闇の中、目が慣れるのを待って親父が慎重に入口に近付き前方を確認すると共に辺りざっと見回し、一気に中に入る。

 そして、すかさず後ろを振り向き武器を構えると、暫くして入ってくるように手振りで示した。


「よし、じゃあ、ディータが行って次にクラウディアって順番でいこうか」


 俺の言葉に無言で頷き、慎重に入口に近付くと親父がやったように一気に中に入ってこちらの方を向く。

 続くクラウディアにお袋、俺も同じようにすると、洞窟内の中央に全員で向かっていった。


「さて、ここに火を焚いて、一応の拠点にするから荷物は下ろしていいぞ。ただ、何かあっても直ぐに対処できるように武器だけはすぐ取れるようにしておくように」


 そう言って、カンテラの明かりを付け直しながら火起こしの準備をすると、二人は大きな息を吐きながら荷物を下ろす。


「少し疲れたか?」

「えっと、うーん…まあ、疲れたかな」

「普通に来る分には疲れなかったんでしょうが、いつ飛んでくるか分からない虹色石のために常に気を張っていますと、普段の倍以上は疲れました。荷物を絞って持ってくるというのは、今の私達には正解でした」


 まあ、そうだな。

 慣れない坑道をカンテラという弱い明かりで進みながら、常に気を張るというのはしんどいもんな。

 まあ、荷物も余裕を持たせた食料と水、後は予備を含めた採掘道具ぐらいに絞って正解だったか。

 

「まあ、初めての事だから大変だったろ。今、火を起こすから、少し休んでから採掘を始めるぞ」


 二人にそう言うと、疲れてはいるがやる気に満ちた返事が返ってきた。


◇◆◇◆◇◆


 空洞として大きく開けた採掘場に振るわれたツルハシが壁を叩く音が響く。

 横ではディータとクラウディアが同じようにツルハシを振るうが、最初は見よう見まねでぎこちなかったのに、なかなかどうして様になってきたじゃないか。

 そう横目で確認しつつ、自分もツルハシを振りかぶり壁へと叩きつけた。


 ただ、壁にひたすらツルハシを打ち付けていくが、壁から崩れ落ちるのはただの石ばかり。

 目ぼしいものは余りなく、ひたすら積み上がる石の塊。

 カンテラの灯りに照されて影法師は一定のリズムによって動いているが、動かしている本人は何かしらの成果を欲していた。


 採掘は久しぶりにやるけど、ゲームみたいに一振りで何かしらの鉱石なり出てくれないかなと悪態をつきたくなる。

 いや、今回は宝石がメインなんだから、せめて原石でもいいからそろそろ当たりを引きたいな。


 最初は無心だったのに、今では雑念混じりというか雑念のみでツルハシを振るっていると、横からカキーンと甲高い音が響く。

 誰か固い岩盤にでも当たったかなと思って音の出た方を見ると、ディータが痺れた腕からツルハシを落として悶えていた。


「大丈夫か?」

「うん、大丈夫。だけど、もうここから先には掘り進めそうにもないや」


 一旦自分の手を止めてディータの方に行って様子を聞くと、掘っていた壁に手を置いて岩肌の感触を確かめる。

 あー、結構固そうな岩盤だな。こりゃ、魔術を使っても鋼鉄製のツルハシで掘ってたんじゃ途中で刃が欠けるな。

 だけど……。


「なあ、ディータ。もし、この岩盤を崩せれたなら、さらに掘り進んでみたいか?それとも、別の場所で採掘するか、どっちを選択する?」


 痺れた腕を元に戻そうと伸ばし擦っているディータにそう声を掛けると、思ってもみなかった提案だったのか驚いたようにこっちを見返してきた。


「何となくだけど、このまま掘った方がいいような気がするんだ。だから、出来ればこの岩盤を崩す方を選択したいど…。多分さ、先生がツルハシに硬化の魔術を使っても難しいと思うよ?」


 そう心配そうに聞いてくるが、問題ない。

 今回に限っては、ちょうど強力な助っ人が居合わせているんだからな。


「親父。ちょっと来てくれ」


 俺とディータ、そしてクラウディアが掘り進めるといったチームを組んでの採掘作業とは別に後方で崩した岩をお袋と一緒に運び、一応見逃した当たりがないか確認作業をしている親父を呼ぶ。

 取り上げた石の塊を(たがね)のような道具で割って確認していたが、俺の声に顔を上げるとツルハシを下ろしている俺とディータに気付きこちらの方に来てくれる。


「何だ?問題でもあったか?」

「ああ。ディータが固い岩盤に当たったみたいでさ。一丁、親父の武器で叩き壊してくれないかな。そうすりゃ、またこのツルハシでも掘ってけるからさ」

「それは構わないが、素直に別の場所を掘った方がいいんじゃないのか?」

「一応、ディータにどうするか確認したんだが、出来ればこの先を掘っていきたいそうだ。……それに、俺もこの先に、もしかしたら当たりがあるんじゃないかと思うんだよ」

 

 最後は、こっそりと親父だけに聞こえるように話すと、片眉をクイッと上げられた。

 いやいや、分かってるって。俺の勘を伝えてディータをけしかけたんじゃなくて、本当の本当にディータがこの先を掘っていきたいって言ったんだって。


 必死に視線で訴えたお陰か、視線を岩盤に向けると背負っていた八角棒を手に構え、下がっているように言ってくる。

 その言葉を受け取ると、ディータとクラウディアに言って邪魔にならないように親父の後ろに移動した。


 俺達が移動を終え声を掛けるのと、魔獣の大牙を八角棒として削り、(びょう)(たが)で補強された武器、鬼の持つような金砕棒(かなさいぼう)を大きく振りかぶり岩盤に叩きつける。

 まあ、素材が金属でないので金砕棒っていうのも変だがジャンルとしてってことでこう呼んでいるが、とにかく両手でしっかりと持った金砕棒の勢いを殺さず眼前の岩盤を縦横無尽に叩き、砕き、破砕していく。


 やっぱり、親父の武器はこういう時にも役に立つ。

 俺が子供の頃は別の武器を使っていたが、魔獣討伐の依頼で壊れたのを切っ掛けに金砕棒を勧めておいてよかった。

 まあ、単に外見から鬼に金棒ってだけで思い出した武器だったけど、意外と気に入ってくれた上に見事に使いこなしているから、親父に合ってたんだろうな。


 目の前でどんどんと破壊されていく岩盤と親父の背を見ながらそう思って頷いていると、横ではディータとクラウディアがあんぐりとしながら見つめていた。


「二人ともどうした。そんな、信じられないってみたいな顔して」

「いや、先生は見慣れてるかもしれないけど、この光景…普通にすごいんだけど」

「ハーン教諭の刀と同じで初めて見る武器でしたので、正直ここに来るまで本当に使い物になるのかじっと見て考えていたのですが、想像以上でした」

 

 そう呟くように答えが返ってくるが、まあそうかもなと納得する。

 何せ、この世界では打撃武器と言えばウォーハンマーみたいなもの、ハンマー状のものに柄を備えた武器で、頭の両端のどちらかを相手に打ち付けるようにして使うものと、その派生系しか見当たらないからな。

 このウォーハンマー、その派生系も含めての武器は頭部分を上手く当てなければ効果が薄いが、当たった時の威力は絶大なものがある。


 しかし、刀と同じく日本で生まれた金砕棒は、頭はもちろんだが、持ち手である柄を除いた全てにおいて打撃を通すことを主眼としており、上手く当てれば一撃必殺、外れても必要十分な威力を持っている。

 その分、金砕棒はウォーハンマーに比べて半端なく重いのだが、魔術となにより同じ伐剣者から見ても凄まじいほどの親父の膂力(りょりょく)なら問題なく使える代物だ。


「終わったぞ」


 もう終わったかのか。

 親父に岩盤を壊してくれるように頼んでから、あまり時間も立たずにそう言われると、改めて金砕棒の破壊力を思い知らされる。

 いや、この場合は親父の膂力を誉めるべきかな。


「お前のいう岩盤だが、少し横に広がっていたので、そこもまとめて破壊しておいた。これなら、二人でも掘れるだろう」

「…ああ、ありがとう。さてと、親父が破壊してくれたお陰でしばらくは固い岩盤にぶつからないだろう。という訳で、クラウディアが採掘していた場所は俺が交代で入るから、二人でこの先を掘り進めてくれないかな」

 

 さりげなく、"二人でも"と付け加えた親父の言葉にピンとくる。

 さっき、俺が当たりがあるかもと言ったことを覚えていて、広めに破壊したと言ってるのだな。

 親父が暗に言いたいことを察した俺は二人に伝えると、何故だろうと首を捻っていたが黙って従い、再びツルハシを持って岩壁に向かっていった。

 

「ありがとな、親父」

「構わんよ。それに、別に大した手間ではなかったからな」

「それでもだよ。これで、当たりが出たらディータも自分の勘について何かしらの自信がつくかもしれないし、クラウディアも苦労に見合った成果を得られる。親父もそう思ってやってくれたんだろ?」

「滅多に言わないが、お前の勘は意外と当たるからな。だが、今回はそれもあるというおまけ程度の事だ。それよりも、あの子達は採掘は初めてだと言っていた。お前で失敗した俺が言うのもなんだが、良くも悪くも最初というのは後々に影響を与えるものだ。だからこそ、良い目が出る可能性があるなら、それが仲間と分かち合える最初の機会というなら、その瞬間を大事にしてやりたいと思ってな。"幸運を喜び、それを分かち合う友がいることが、暗き道を歩む灯火となる"。大袈裟かもしれないが、初めてってのはそういうもんだろ?」


 そう言うとニヤリと笑って、お前も行ってこいと背を押される。

 親父にとっては軽くかもしれないが、意外と強い力だったのでつんのめるもなんとか踏みとどまった。

 "転けたらどうすんだよ"と言ってやろうと振り返るも、親父は親父ですでにお袋の方に向かって歩いていた。

 

 後ろからは顔色は分からないが、もしかしなくても柄にもない事を言った照れ隠しのつもりだったのかな。

 サンキュー、親父。心の中で感謝の言葉を述べると、肩にツルハシを置きながら鼻唄混じりにディータとクラウディアの後に続いて元の採掘場所に戻っていく。


 

 

 ―――――――おかしいな?

 あれから休むことなくツルハシを振るっているが、ディータとクラウディアから当たりが出たというような声はかからなかった。

 それに、親父やお袋も念のためと崩した石の塊を割る作業を続けてくれているが、そちらからも何の反応もない。

 

 ここまで掘って当たりが出ないってことは、素直に俺の勘も鈍ったということかな。

 ただ、運び出す石を取りに来る度にチラッチラッと俺の背に突き刺さる親父からの視線の回数も段々と増えてきているんだよなぁ。

 痛い。この先に当たりがありそうだとドヤ顔で言って岩盤を壊してもらった上に、無駄にキリッとした顔で俺に格好いいセリフを言っていた親父からの視線が痛すぎる。


 うぅ、神様仏様。もし何かあるなら、形のある成果を早く出してください。本当にお願いします。

 何でも…は出来ませんが、出来るだけの事はしますので、ディータとクラウディアに幸運を!!


 そう天にありったけの思いを込めてお願いしていると、ガキンと鈍い音と、ディータとクラウディアの何か見つけたような声が聞こえた。


「あっ!!」

「なあ、ディータ。これは当たりじゃないか?!」

「おう。多分、てか、明らかに違うものが飛び出てるように見えるし、一応先生にも聞いてみようぜ。先生ー、ちょっと来て!!」

「どうした!とうとう、何か掘り当てたか!!」


 呼び声が終わるより早く、勢い込んでディータとクラウディアの方に向かう。

 瞬時強化(アクセルアップ)を使ってまで一気に詰め寄った俺に驚いたようだが、ツルハシで崩し地面に落ちた塊を拾い上げてカンテラに照らしながら、たった今掘り当てたそれを見せてくる。


「う、うん。ほらこれ。石の中から色のついた何かが幾つも飛び出してる」

「私もです。ディータとは色違いですが、同じような形状をしていますね」


 そう言って、手に持った石の塊を掲げるようにして見せてくれる。

 濁ったような黒の塊から飛び出してる赤と黄の突起物が、揺らめくカンテラの灯の明かりに照されてキラリキラリと煌めいた。


「ディータの持つ方は緋霍石(シャアラフー)で、クラウディアの方は航亀石(アイネフルゥ)か。これは、鉱石の一つだが、研磨すれば装飾の為の飾り石としても通用するぞ。やったな、二人とも」

「おー!!やったなクラウディア。てか、これがここから出たってことは、このまま掘ってけばもっと出るかもしれないぞ」

「ああ、そうだなディータ。しかし、ディータが固い岩盤に当たっても、このまま掘り進めたいと言ったのは正解だったな。腐っても伐剣者と言うことか。見直したぞ」

「えっ、そう?いやー、それほどでも、あるかなぁ。アハハハ……ん?おい、ちょっと待てクラウディア。最後のはどういう意味だよ」

「何をしているディータ。さっさと続けて掘っていくぞ」


 クラウディアの言葉に鼻高々で喜んでいたが、流石に気付いたのか最後の言葉に食いつくように声を上げるが、その時にはもう次を掘り当てるべくツルハシを持って岩壁に打ち付け始めていた。

 その姿に、文句も吹き飛ばしたディータは、ツルハシを持って負けじと岩壁に向かっていく。


 何やら、「また、俺の方が先に当ててやる」だの、「いや、今度は私が先に当てる」だの言い合っていて、思ってたのと違うが、俺達の最初はこんな感じの方が合ってるかな。

 しかし、薄々は気付いてはいたが段々と地が出てきたのか、二人とも前期の時やシュラフスに来た時より距離のある感じは無くなってきたようだ。

 そういう意味では、見えはしないが確実にあった壁が一つ無くなったんだから、良い方向で影響があったってことでいいか。

 

 二人の競うように振るわれるツルハシが鳴らす音を聞きながら、苦笑しつつも自分もツルハシを手に岩壁に再び向かいあう。

 後は、せめて俺も一つくらいは何かを引き当てたいな。


◇◆◇◆◇◆


 さらに、掘り進めること数時間。

 ディータとクラウディアは最初に採掘した緋霍石と航亀石の他、鉛石と鉄鉱石、白鐘石(ヴァイスグロック)を幾つも掘り当てた。

 どうやら、あの場所は結構な当たりポイントだったらしく、二人はギルド指定の均一化された採取袋をそれぞれ満杯にすることに成功する。

 が、一方の俺は一つも当たり無く、二人から「こういう時もあるって」と慌てた感じで慰められることになった。


 いやいや、いや?俺も当たりがあるって思ってたんだよ?!

 まあ、勘だったから確実じゃないし、君達には話していないけど…いや、止めよう。素直に生徒達の成功を一緒に喜べばいいじゃないか。あまりに真剣に慰めてくるので、ちょっと前が滲んだけど、それでいいじゃないか。


「よくやったな二人とも。こう上手くいくとは、初めての採掘とは思えないほどだ。なあ、ヴァネサ」

「この人の言う通りよ。最初でここまでの成果はなかなか無いわ。そうよねぇ、レーヴェ」


 数珠繋ぎのように親父からお袋、そして俺へと会話が振られてくる。

 俺の様子から内心に気付いているのかやや呆れ混じりの視線だったが、親父達からのそんな視線には慣れているので気にしない。気にしないったら気にしない。

 

「よかったな二人とも。ただまぁ、一応曲がりなりにも教師という立場だから、賛辞だけってのも味気ないし軽くまとめでもしておこうかな。まずは、ディータ。今日感じた勘を大事にしろよ。きっと将来役に立つときが来る。そして、クラウディア。君は今回、ディータを上回るほどの採掘成果を叩き出した。自分では気付いてはいないが、当たりを嗅ぎ取ったのかもしれない。いざという時には勘を頼りにする事もあるから、採掘していたときの事を思い返してみるのも良いかもな。…そうだな、曖昧な例えだけど、こうピンとくるというか考えてもいないものが突然フッと浮かぶような、素直な直感が無かったかだな。とまあ、そんな物差しで―――」


 最後に良い事を言って締めようとした矢先、微かな魔力の気配を感じてそちらの方を向く。

 こっちは、さっきまでディータとクラウディアと一緒に採掘をしていた場所か?

 さっきまで、ノリにノッて饒舌だった俺が、急にお喋りをやめて一点を見つめる様子に、我が子ながらよく喋るなとばかりに半眼になりながら見ていた親父達もやや遅れて気付く。


「数は…三。いや、四か?」

「多分四かな。どうやら向こうから真っ直ぐこっちに進んで来てるようだな。この速さだと、直にここに来る」


 そう言って、刀の鯉口を切り抜刀すると、親父とお袋も武器を手に持ち臨戦態勢に入る。

 まだ魔力感知の技能がないディータとクラウディアだが、突然武器を手に一点を見つめる俺達にただならぬものを感じたのか、自身の得物である槍と剣、盾を持ち構える。


 この魔力から見て覇種か?

 しかし、せっかく上手くいったと思った直後に魔獣が来るなんてついてない。

 そう内心でため息をつきながら魔力を触媒に通していると、最初は魔力感知で微かに感じていた存在が、地響きとともにその姿を現す。


 暗闇に揺らめく四体の魔獣。

 その身に纏った岩で周囲に溶け込んでいるが、確かにこちらを獲物として捉えている紅く輝く瞳。

 纏岩鼬覇(てんがんゆうは)テンワカ。

 

「ここでコイツらとやりあうのは意外と骨がおれるんだよな。まあ、合っちまったのならしょうがない。ディータとクラウディアは下がっていてくれ。親父達は、打ち漏らしたやつらの相手を頼む」


 そう言って、一歩前に出ようとするが―――。


「まあ、ちょっと待てレーヴェ」


 親父に襟首をグイッと捕まれ、喉がつまった。


「グエッ。…何すんだよ親父!!」

「なに、お前一人で相手をするのは勿体ないと思ってな。ほれ、採掘の時にも言っただろ?最初は後々に影響を及ぼすってな。なら、この機会を最大限利用する為にお前に聞いておきたい。この子達は、二人でならアイツら一体は相手にできるか?」


 そう言って、こちらを見下ろしてくる親父に、この時感じた思いを一言で言うならば、―――"何言ってんだ、このおっさんは"だ。


◇◆◇◆◇◆◇◆

【鉱石情報1】

・緋霍石

 鉄よりも強い強度を有する鉱石で、特別な工程を踏むことで鉱石自体が高温を出すことができるようになる。

 その特性を利用して、緋霍石を武器の材料に使うことで、炎の付与魔術に使う魔力を抑えるために用いられている。


・航亀石

 鉄より強い強度を有する鉱石だが、それよりも特別な工程を踏むことで他の鉱石同士を強力に結びつけ固める効果が重視されている。

 その特性を利用して、武器防具の強度を強めるために用いられている。


・白鐘石

 特別な武器、一般には最上級とされる竜種の素材を使った武器より上位の武器を研磨するのに使われる研磨石の一つ。

 準危険領域で取れる研磨石のうちでは一等級の素材。

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