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94.親友の決意
校庭で練習に励む彼女を僕は美術室の窓から眺めている。僕の頭の中にはそんな彼女の姿がびっしり詰まっている。僕はデッサン用のキャンバスに鉛筆を滑らせた。
応募作品には2点まったく違う彼女を描く。
「こいつがのお前の総てだな…」
そう声を掛けて来たのは木原だった。
「それにしても随分上手くなったもんだ」
「お前も何かに応募すればいいのに」
「写真はもう止めだ。卒業したら家を継ぐ」
木原はそう言って視線を窓の外に移す。
校庭で練習に励む彼女を僕は美術室の窓から眺めている。僕の頭の中にはそんな彼女の姿がびっしり詰まっている。僕はデッサン用のキャンバスに鉛筆を滑らせた。
応募作品には2点まったく違う彼女を描く。
「こいつがのお前の総てだな…」
そう声を掛けて来たのは木原だった。
「それにしても随分上手くなったもんだ」
「お前も何かに応募すればいいのに」
「写真はもう止めだ。卒業したら家を継ぐ」
木原はそう言って視線を窓の外に移す。
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